2018年5月23日水曜日

掛けなければ始まらないのか,獲れなければ意味が無いのか?

どうもです.
今年は早くもいい魚を獲ることが出来ました.
去年も自分的には納得できるだけの魚を釣ることが出来ました.

自分の思っていること,やっていることに一応結果が出てきたなという実感は少しはあります.
なので,ちょっと思っていたけどなかなか結果が出るまでは言えなかったことを書こうかと思います.

※もちろん,運や仲間,船長に助けられている部分も大きいので,すべて自力でやっているとは思ってません※

で,タイトルはいわゆる極論だと思います.

大型を狙う魚の釣りにおいてよく出る話について,個人的な考え方を書いてみたいと思います.

よく出る話というのは

1.魚を掛けなければ何も始まらない(魚を釣り上げる行為はできない)ので,掛けることを優先したタックル組みをすべきである.

2.魚が掛かってもバラしてしまうと,結局それは釣り上げてない.つまり,結果が出ていないのだから意味がないなので,魚が掛かったら獲れるタックル組みをすべきである.

この2つです.

鶏が先か卵が先かみたいな話ですね.

くどいようですが,大型の魚を狙うことを前提に書きます.


みなさんはどちらが正しいと思いますか?
私はどちらも正しいと思ってます.そう.「どちらも」大事だと思います.
結局は「バランス」.このバランスは人それぞれ考え方があって良いと思います.
片方だけを支持するような考え方ではなかなか大型魚を掛けて船に取り込むということは難しくなると考えています.が,極端にどちらかに考え方が寄っている人もいらっしゃいます.それがスタイルだと言われたらいいんじゃないですか?と思いますが,結局,魚釣りにおいて後世に残るだろう「結果」というのは「魚を釣り上げる」ということ以外にはないので,結果を残すための最善手を打つのがよいのではないか?と思います.
だって,あそこでめちゃくちゃ巨大な魚を掛けたけどラインブレイクされたんだよね!といっても誰の記憶にも結果にも残らないですよね?ただ自分だけが悔しい思いを一生引きずるかもしれないのです.それはそれでいいんですけど.

さて,本題です.

※結論は一番下に書いているので,読むのが面倒な人はスクロールしてください.

1.について.

魚を掛けることを優先したタックル組みとは?

魚とは不思議なもので,特にカンパチ,ヒラマサ,マハタなどの大物ジギングにおいては,違和感?を極力消すようなタックルに魚がかかります.なぜかは分かりません.
つまり,ラインの号数を細くしたり,ハリを小さくしたりするのです.ただ,ジグは小さいほうが食うか?と言われるとちょっと違うと思います.ジグはあくまで魚を寄せて食いつかせるもの,要はエサだと考えるので,大物ジギングにおいては100gだろうと,300gだろうと1kgだろうと形状がどういうふうであろうと,アクションがどういうふうであろうと,それが状況にマッチしていれば関係ないと思ってます.ただ,ラインの号数を落とすと,ジグのアクションが良くなるということはありますし,シャクってる時のラインの潮切りによる違和感も魚は感じにくくなるでしょう.ハリについても同様で,針を小さくするとジグの動きを阻害しないとか違和感が減るとかそういう意味で食いついてくるのかもしれません.ただ,ハリの重さやアシストの太さ込みでジグのアクションは調整するので,ハリについても小さいほうが喰いつきやすいとは一概には言えないと個人的には思っています.

ということで,掛けることを優先したタックル組みとは最終的な手段としてはラインを細くしていく,システム強度を落としていくということになります.もちろん,ラインを細くするだけではないのですが.

※※※※ラインを細くしたり,フックを小さくすることが本当に本質的に食いを良くするかどうかはもっと議論が必要だと思います.ただ,細くすることで全体のタックルがバランスしているだけかもしれません.つまり,太い糸でもジグやジャークまで含めたトータル的なタックルの見直しにより,細い糸と遜色なく喰わせることが出来るという可能性をアングラーは捨ててはいけないと思っています.※※※



2.について.

魚が獲れるタックル組みとは?

あくまで私,個人が考えるその魚が獲れるタックル組みというのは,魚にプレッシャーを掛けれるタックル組みであると考えます.魚を怒らせないようにしたら楽に上がってくるという人がいらっしゃいます.それも一理あるとは思います.ただ,大型魚を何匹も釣ってる人と話しをするとだいたい分かりますが,そんな素直な魚ばかりではないですし,魚によってはどこかで勝負しないといけないし,魚を掛けた場所によっても異なるでしょう.
シチュエーションは色々あると思うので,やり取りの質だけではやはり大型魚は上がらないと思います.
どういう地形でも魚でも,プレッシャーを掛けて,魚を弱らせて獲る.というのが一般的だと思います.特に根に行く魚はそうしなければ獲れないと思います.
そう考えたときに,プレッシャーを掛けるためには,高いドラグ値を採用し,出来る限り魚が泳いでいるときに負荷かけるということがまず第一だと思います.その他,できるだけ何回も頭をこっちに向けて,反転させる時に体力を使わせることも重要だと思います.
ということで,必然的に「強い」タックルが必要になってきます.強いドラグを掛けれるスムーズなリール,強いライン,強いノット,強いハリ・・・・.そういうものが必要になってくると思います.

ということで,魚を獲れるタックル組みとは極論言えば,ラインを太くしてそれにその他のタックル(リール,ハリなどなど)を合わせていく,システム強度の強いタックル組みとも言えます.


ということで,1と2は一見,相反するわけです.

極端な例を出します.
1を支持する人に「じゃあPE0.3号で30kgのマハタ狙う釣りしたらいいんじゃないですか?」と言うと,「いや,流石にそれは細すぎるでしょ(笑」と言われると思います.じゃあ,2を支持する人に「じゃあPE20号でカンパチ釣りしたらいいんじゃないですか?」というと,大抵の人は「それは太すぎるでしょ(笑」というと思います.

ということは,みんな知らず知らずのうちに,自分の中でバランスを考えて,1と2の中でいい塩梅を探しているわけです.それに気づいているか,気づいていないかは非常に重要です.

2についてで魚を上げるためにはプレッシャーを掛けていくことが重要.と述べました.
私の経験に基づいて,どれぐらいのプレッシャーをかければ,魚を上げていけるのか?といいう「私なりの」感覚について書きます.

私の感覚や経験ではですが,ドラグ10kgを難なくかけることが出来るシステム.

あくまで私なりの意見ですが,これは1つの指標だと思ってます.ドラグじゃなくてもドラグ+指ドラグで10kgでもいいでしょう.

じゃあ9kgじゃダメなんですか?7kgじゃダメなんですか?12kgはかけすぎですか??と言われるかもしれませんが,それは個人によって考え方が違うと思うので,自分が納得して良いと思えば良いと思います.

ドラグ10kgというのは完全に経験による根拠しか無く,科学的な根拠はありません.
実際,経験によると,ドラグ7kgで13kgぐらいのカンパチを止めようと思うと,20m〜30mぐらい糸を出す必要がありましたし,簡単に走られてしまうので,根ズレのリスクがかなりアリます.が,ドラグ10kgなら15kgぐらいまでのカンパチなら10mぐらいで止められます(個体差はあると思います.頭をこっちに向けて反転されるまでも長く時間をかせぐことが出来て,結果,それぐらいのカンパチなら割りと楽に上がります.(巻ける時にちゃんと巻いていれば.
また,切られたのでサイズは分かりませんが,ドラグ7kgではどうにも止まらないカンパチも居ましたし,ドラグ7kgでは大型のサイズの頭をこっち向かせようとリフトするだけでドラグが滑り,なかなか頭をこっちに向けることが出来ませんでした.
500g単位ぐらいで調整して,大型魚を獲るのにちょうどいい塩梅なのがドラグ10kg〜12kgだと思ってます.あくまで私のスタイルにおいての話です.

※指ドラグを駆使する人は人によって変わりますが,親指で抑えて3kg〜5kgぐらい負荷が増大するので,ドラグセッティングとしては5kg〜7kgでもいいかもしれません.自分の指ドラグが何キロなのかはちゃんと測っておいたほうが良いです.私は指ドラグ使いませんが.

釣人は「走る方向が悪かった」とか「かかった場所が悪かった」とか切られた時に言い訳を言われる人も居ます.ワタシ的には,走らせてるののも掛けてるのもアングラーですから,自分の責任だと思うんですけどね.実際.水深よりラインを出さなければよっぽど崖のようなポイントでない限り根ズレはしませんし,なるべく上で掛ける努力をしているのかしていないのか?でも獲れる確率は全然違うと思います.魚の今いる水深,地形などを把握して,獲れる!と思うタックルを入れていくのも腕の一つなんじゃないかなぁ?と思います.

※カンパチはラインをいい感じに出さないとどこかでタックルバランスが崩壊して獲れないので,極端にドラグ20kg!とかそいうテンションをいきなり掛けるのはNGだと思います.最初は7kg〜8kgで,徐々に上げて10kg〜12kg,相手が諦めたら7kg,5kg,私は最終的には3kg〜4kgぐらいまでテンションを落としてます.

ドラグ10kgの話しに戻ります.

※ドラグ10kgで切れないシステムとは,ドラグの滑り出しが10kgでドラグを高速で作動させても切れないシステムということなので,滑り出し10kgで切れなければ良いということではないです.

10kgかけて普通にやり取りできれば,大抵の魚は上がってくると思います.
これはあくまで,前述したように,自分の中で,切られるより釣り上げられる確率がグッと高くなるドラグ値がこの辺りだというあくまで,「感触」です. もちろん何事にも100%はありませんので,シチュエーションによっては12kgのこともありますし,8kgのこともあるでしょう.

大抵の魚というのはカンパチで言えば,30kg〜40kgサイズぐらいです.クエで言えば25kgぐらいまで.マハタは大型釣ってないので分かりませんが,30kgぐらいまではかなりの確率で獲れると思います.ちゃんと巻くことさえできれば.

※普通のやり取りというのができない人も多いかもしれないので,過去に書いたやりとりについての記事を紹介します.

大物を捕るための魚の息遣いを感じるやり取り(ファイトスタイル) 

https://kimamanitsuri.blogspot.jp/2018/02/blog-post_16.html

ということで,まずは20kg,30kgぐらいまでのカンパチ,マハタを獲りたい人はドラグ10kgで切れないライン,ラインの号数,リーダー,リーダーの号数,リング,ノット,リールを用意するのを目標にすると良いと思います.

そして,入念な負荷試験をすることです.
魚相手でなくとも,負荷試験は出来ます.
一人でもできますし,協力者が一人でも居れば,かなりよい実験をすることができます.
これについては機会があれば実験の記事を書きます.

ドラグ10kgに耐えるシステム.
これは人によってはPE1.7号以上で可能です.場合によっては1.5号でも達成できますが,お薦めはできないです.それより細く,1.2号や1号となると私の知る限りにおいてはこのシステムを作るのは不可能だと思います.
ただ,PE1.5〜2号でドラグ10kgに耐えるシステムを作れるかどうかはその人のタックルを組む腕によるので,なんとも言えません.また,あくまで新品のラインを想定しています.ラインの劣化を考えれば,2号ぐらいからが現実的で,2号でも数回の使用でドラグ10kgに耐えられなくなることはよくあると思います.

ここで1つダメな勘違いが生まれます.

あのプロアングラーがPE2号でOKと言ってるから,PE2号で良いと何の根拠もなく単純に思ってしまう人.

 そういう人ほど大きい魚は獲れないと思います.絶対獲れないとは言いませんが,難しいと思います.

また,一部のプロアングラーにも,

大きい魚なんかいくらでも居るから切られても良い

というような口調で,「まずは掛けることが大事.」と教えている人も居て,非常に残念に思います.ラインブレイクされても良いという考えには私は賛同できません.もし,教えるなら極力ラインブレイクをしない方法を教えるべきだと思います.

全力で考えて,魚をかけてから取り込むために準備したシステムなら私はPEが1号でも2号でも3号でも良いと思いますが,取り込むビジョンもないし,地形によってタックルを変えようともしない,ただ状況が難しい,魚が口を使わないからといって魚が食いそうな細い糸に逃げるような釣りは教わってもいいことはないと思います.

また,自分のシステム強度と他人のシステム強度は絶対に誤差があります.
ファイトスタイルも10人釣人が居れば,10種類のスタイルがあります.

私が見ていても,この人なら2号でも獲れるだろうけど,この人なら4号でも獲れないだろうなぁと思う人も居ます.需要なのは自分のファイトスタイルも含めたトータルのシステムだと思います.

なので,自分のシステム強度を正確に把握して,釣りに臨むことが大事だと思います.

個人的には,最低2.5号,できれば3号以上でシステムを作るほうが,ドラグ10kgシステムは達成しやすいと思います.不意にさらなる大物がかかることもあり,そういう場合にはもう少し負荷をかけてあげないとなかなか上がらないです.システムに余力があればそういう場合にも対応できます.実際,38kgのカンパチは水深が浅いということもあり,ドラグ12kgでやりました.ラインが放出している間は14kg前後のラインテンションがかかっていたと思います.14kgのラインテンションに耐えるシステムはPE2号でも出来ますが,色々条件が必要になってきます.誰もが作れるシステムではないと思います.

賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶという言葉があります


私が調べきれた「歴史」の中において,結局,大型を獲っているのはPE2.5号以上でちゃんとシステムを作っている人です.

喰わせた回数は圧倒的に細い糸を使っていた人のほうが多いです.
でも圧倒的に切られてます.大型魚を獲れてる人も居ますので,絶対に獲れないとかは思いませんし,ダメだ!とは言いませんが,色々偶然に助けられている部分も多いと思います.
偶然,幸運にも獲れたというファイトで魚を釣り上げてもそれ達成感ありますか?

細くしないと喰わないと言うかたもいらっしゃいますが,それは完全に誤りで,細くしないと喰わせるだけの腕やタックルがない.ということだと思います.実際,3号,4号,5号と太い糸で魚を掛けてる人は沢山いるわけですしね.誰一人とも太い糸で大きい魚を掛けてない!という事実があって初めてそれが言えるわけで,そうではない以上,上記の論理は成り立たないと思います.

さて,ここまで細い糸を使う人に向けた内容でしたが・・・・.

太い糸を使う人に関しても書きます.


カンパチのジギングで5号,6号,7号,8号といった号数を使う方がいらっしゃいます.
それはそれで1つのスタイルですから,良いと思いますし,いろんなことを想定して,「分かった上で」太い糸を使われている方には何も言いません.が,「分からず」に,「強い」というだけで太い糸を使っていらっしゃる方も居るので,その方々は事実をちゃんと認識したほうが良いと思います.

分からずに.と言ったのは,何を分かっていないのか?
ズバリ,自分のシステム強度です.

あなたのタックルのシステム強度は?と問われた時に,みなさんはどう答えるでしょうか?
システムとは,私は釣人自信もそのシステムの1つだと考えます.

私のPE3号システムの強度はだいたいMAXでドラグ15kgぐらいだと思ってます.
つまり,ドラグを15kg入れてもラインは切れないし,ラインはスムーズに放出され,人間側は比較的長時間ファイトが出来る.ということです.

PE4号のシステム強度はMAXでドラグ20kgぐらいだと思ってます.ドラグ20kgってそのドラグ値でスムーズにドラグが作動するリールってほとんど無い!(実際はありますよ)という領域に達しますし,人間的にもドラグ20kgは結構しんどいですが,私がギリギリ扱える範囲(ベイトリールに限る).ただし,長時間は難しいです.

と,考えると,私の中では使用するタックルは自ずと4号ラインがMAXになってくるのです. メインは3号を使用しています.

PE5号や6号というのはラインのシステム強度で20kgを遥かに超えます.
私が作ったPE5号のラインシステム強度は30kg前後,PE6号のラインシステム強度は40kg近いです.正直,人間が保ちませんし,ライン以外の何処かが保ちません.例えばハリが先に伸びます.リングが飛びます.また,それだけのドラグ力があるリールは相当大型になり,扱うのにも体力が必要です.それだけ強度のキャパシティがあるということだとは思いますが,前述したように,やはりラインは細いほうが食います.喰わないと始まらないとももちろん思います.なので,私はPE5号以上をジギングでは使いません.それが必要だと思えば,使うようになると思います.
特にトカラのような基本的には二枚潮・・・という海域でPE5号の使用でジグを動かすスキルがある人は100人居て1人か2人だと思います.これでは釣れないです.

ということで,太い糸を使う方へのメッセージとしては,そういったPE5号,PE6号のタックルを適切に扱えてますか?
ということになります.

結局,ハリが耐えられなかったり,人間が耐えられなかったり.
PE5号以上を扱える人はドラグ20kg以上に少なくとも10分は耐えられる人である必要があると思います.ドラグ20kgを体制を崩さずにスムーズに放出させるのはかなり技術が必要です.そういう技術が必要なタックルだと分かって使っている人はどれほどいらっしゃるのかな?と思います.

また,太い糸を使う方の中でも,PE3号や4号のマックス強度付近で釣りをやっている人よりも魚に切られやすい条件で釣りをしている人も多いと感じています.
つまり,PE5号なのにドラグ7kgしか掛けてない!みたいな話.そういう釣りをするなら4号でいいじゃん?なんならドラグ10kgでもPE3号で十分よ?と思うわけです.PE5号使うなら最低でもドラグは15kg〜20kgぐらいかけたファイトを想定しないと,使う意味は無いと思います.

PE5号ブチ切られました!みたいな話をたまに聞きますが,そういう人にドラグは何キロかけてましたか?とか,システム強度どれぐらいですか?とか聞いても.「?????」って感じで返答がない場合もあります.

これはショアからの話ですが,PE6号はドラグ10kgもちませんから,PE8号でお願いしますと言われたことがあります.

実際に何度も実験してみました.スピニングですが,PE6号のドラグ10kgで原付きでラインを時速20km/hから30km/hぐらいで引きずり回しても切れることはありませんでした.PEラインも日々進化しており,ラインの銘柄やリールの種類などによっても全然条件は変わってくるはずなのに, この人はその前提条件も言わずに,「PE6号は」と一括りにしていろんなことを考えていないのかなと思いました.貴方と私のシステム強度は違うんです!ということをみんな分かっていたほうが良いと思います.

わかってる人と話すると,だいたい強度の話になります.
強度の話ができない人は測定したこともない,考えたこともない,ラインに表記されてる強度でしか議論しない,人の言うことを信じすぎている人ばかりです.
ドラグ値はライン表記の1/3までにしてくださいみたいな謎理論があったりもします.

そういう人達は言い方を悪く言えば,大型の魚を獲るために自分で考えていない人です.
だいたいそういう人は切られます.

話が逸れました.

基本的に,根に行く魚,海底に向かって走る魚の場合,根にラインが擦れれば,基本的には獲れないことが多いです.そういう魚に対しては前にも書いたとおり,適切なタックルで適切なドラグ値でプレッシャーを掛けることが重要だと思います.

例えば,魚がかかかったあとの話をすれば,PE5号,6号を使っていて, ドラグを7kgしか掛けていないのであれば,それはほぼPE3号以下で釣りしているのと対して変わらないのです.もちろん,太い糸のほうがラインプレッシャーは大きいのでそっくりそのままというわけではないです.

太い糸を使う精神は大事ですが,自分の使っているシステムの強度を把握せずに,太いから大丈夫!と思い込んでいる人も多数いらっしゃるのが現状だと思います.

私のなかでPE5号以上で適切なシステムを組めている人にはそう出会ったことがないです.

幾分か調子に乗ったことも書いたと思いますが,強い口調で言われないと気づかない人もいるのかなと思い,書かせてもらいました.
気分を害された方は申し訳ありません.

ということで,長くなりましたが,結論としては以下のとおりです.

結局,魚を掛けなければ何も始まらないけれども,釣り上げられなかったら結果としては残らない.なので,自分の組めるシステム強度をきちんと把握して,自分が思う,魚が獲れるだけのプレッシャーを与えられるシステムを,できるだけ細い糸で,気持ちに余裕がある分,太い糸で作ることが大きい魚を掛けて獲る上で重要だと考えます.また,太い糸を使っていても,その強度を十分に活かせていないのなら細い糸を使っているのと変わらないと思います.

大きい魚を掛けてはいるけど獲れていない方は基本的にシステムが出来ていない人,ファイトがダメな人.まずはドラグ滑り出し10kg設定で人間が持って走っても切れないようなタックル組みを考えてみてください.

大きい魚が掛かりもしない人はだいたい釣り方が間違っているか,ラインが太すぎる人もしくはラインの太さとジグがあってない人,やはり掛けることも大事ですから,自分のシステム強度を見直して自分のスタイルの中で,可能な限り細くしてみてはどうでしょうか?

何事も試行錯誤の中に楽しさはあると思います.細いラインを使って,切られてまた同じことをやって切られていては進歩がないですよね?そして,太いラインを使って,毎回の釣行で他の人は釣ってるのに自分だけ釣れなくてまた次も同じことやってたら進歩がないですよね? 

という話でした.

でわ

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2 件のコメント:

  1. まさに私も先日PE5号切られたばかりです。
    ストライク13kgで水深200mでやっていて100mくらいのところを引きちぎられていました。
    糸の強さを過信していた為、ドラグ出されず20mくらい巻けたところで反転されて切られました…
    もう少し弱めのドラグから始めて後から調整する余裕があればよかったと思っています。

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    1. どうもです.コメントありがとうございます.
      100mタカギレは色々要因がアリそうですね・・・.
      現場に居なかった私には要因は分かりませんが,ラインの太さ以前に何か問題があったんでしょうね.
      どの大きさに照準を合わせてるかでもまた違ってくるのかなと思います.
      50kg,60kg狙っていれば,ストライク13kgでシステム組みしてても問題ないように思いますが,その場合,小型の魚は捨てると思ったほうが良いかもですね・・・.

      システムやファイトスタイルは様々で画一的な答えがあるわけではないと思うので,失敗しながら色々考えていくのも楽しいですね.

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