2018年4月20日金曜日

カンパチジギングにシーズンは無くなりつつある

どうもです.

魚がよく釣れるいわゆる「ジーズン」ってあると思います.
地域限定ですが,今日はカンパチのジギングにシーズンがなくなってきているという話を書きたいと思います.

カンパチは回遊魚で,かなり長い距離を回遊すると思われます.
なので,季節回遊するような地域というところはシーズンがあります.
鹿児島でいうと,草垣群島以北,本土近海,佐多岬周辺などです.

また,一般的に,乗っ込み時期つまり産卵期前の荒食いシーズンが一般的によく釣れる「シーズン」と言われています.

しかし,南方の島(黒潮海域)の場合,カンパチのシーズンって正直「無い」と思ってます.

というのは,1つアングラー側が狙える水深が深くなってきたということがあります.

カンパチの乗っ込みの場合,より餌が集まる場所を求めてなのかなんなのかわかりませんが,100m前後〜150mぐらいまでデカイ個体が上がってくるのがいわゆる南方系の産卵だと思ってます.
アングラーの技量にもよりますが,100m前後というのはジグもそれほど重くなくても大丈夫なこともあり,比較的手が出しやすい水深になります.150mぐらいまでは普通にジギング出来る人が多いと思います.

なので,色んな人に狙うチャンスがあるというのが浅場に上がってくる乗っ込み時期.

ただ,先にも言ったとおり,アングラーの進歩,また遊漁船の船長が開拓してくれて,よりディープなレンジ,200m,250m,300mといった水深には年中デカイカンパチが居ることが分かってきているのです.
もちろん,昔から一部では知られていたことではあると思いますが,それが浸透してきたということと,ジギングで狙う手段の幅が広がってきて,ディープエリアのカンパチが出来る人が増えてきたということもあると思います.

ただ,南方系,特に私がよく行く吐噶喇列島海域は基本2枚潮.ぶっ飛び潮は当たり前の海域なので,こういう海域で200m,250m,300mのジギングを成立させようとすると,そこそこ根性も必要ですし,まだまだ出来る人は少ないのかなと感じています.

カンパチの話に戻ります.
当たり前の話ですが,海はつながっています.
春に存在していた魚が夏になって,地球上から消えて無くなるということは理論上ありえません.釣られたり,死んだりしなければ.

ということで,春に釣れているようなデカイ魚というのは絶対どこかに居るということになります.

この居場所の1つにディープエリアがある.という感じです.
南方系の海についてあまり詳しくない方は200mというと,光も届かなくなってきて,水温も冷たいんじゃないか?と思われてる方もいらっしゃると思いますが,黒潮海域はそんなことはないのです.
1つの資料として,気象庁が出している200mラインの水温分布を載せます.

出典:http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/data/db/kaikyo/daily/t100_HQ.html?

小さくて見づらければクリックで拡大してください.

これは2017年の1月,3月,8月,10月の200mでの大まかな水温分布になってます.
実際の分布はもっと場所によって違うと思いますが,均せばこういう感じになると思ってます.

吐噶喇列島海域に注目すると,1月,2月で19度〜22度,8月で17度〜19度,10月で19度〜21度ぐらいになっています.

この一般に,カンパチの適水温は20度〜30度,生存下限温度が15度と言われていることを考えると,十分に適水温の範囲に収まっているといえます.
個人的にはカンパチは18度〜25度ぐらいがちょうどいいんじゃないかと思っていてまして,もっと深くても十分に適水温であるのです.

また,寒いはずの1月3月と暑いはずの8月10月の水温が逆転していることにも普通の人は驚くかもしれません.
これは毎年そうだというわけではなく,200mぐらいの水深になってくると,季節の温度変化よりも海流にのって温かい潮が入ってくるかどうかがキーとなっているため,ほとんど地表での季節変化に影響を受けないということを差しています.
なので,年が変われば,8月に低水温になるということは無いです.

ということで,200mラインを狙っていけば,年中カンパチの適水温であり,潮さえ決まれば,2月3月の厳寒期であろうと,8月9月の高水温期であろうと,デカイカンパチ含むカンパチにで会えるということが言えると思います.私も12月に21.5kgのカンパチを釣っています.夏場はまだトカラ海域ではデカイカンパチについては結果は出せていませんが,カンパチは普通に釣っています.

夏場は二枚潮が激しく,テクニカルな釣りになってくることも多いので,腕を磨きたいアングラーにとってはうってつけだと思います.

産卵期のほうが卵や白子が大きくなってウェイトが乗るので,そういう意味ではデカイ奴を釣りやすくなるとは思いますが,トカラ海域の場合はあんまり時期に拘らず,乗れるときに乗って釣りに行くというのがいいんじゃないかなぁと個人的には思います.

今日もあまりまとまりのない記事になりましたが,これで公開したいと思います.

でわ.

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