2018年1月12日金曜日

釣りを上達するために批判的思考力を鍛えましょう

どうもです.
思考力のお話書きます.

まず,タイトルにある「批判的思考」とはどういう思考なのか,ご存じの方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか?ちょっと細かく説明したいと思います.

そもそも批判とは何か?


「批判」と言うと,ネガティブなイメージを持っている人も多いのでは?
「批判ばっかりしてる人」という言葉があるように,批判はダメなものという勝手な刷り込みはありませんか?

本記事で扱う「批判」にはネガティブな意味はありません.
が,近年では批判の意味も変化してきて,ネガティブなイメージとしての意味も持つようになってきているように思います...

ネガティブなイメージの「批判」は本来の日本語で言えば,「非難」の意味に近いように思います.語感は似ていますが,批判と非難は全く別の意味の言葉です.

批判とは辞書を引けば,以下のことが載っています.


物事の可否に検討を加え、評価・判定すること。 「学説-」 「 -を仰ぐ」

誤っている点やよくない点を指摘し、あげつらうこと。 「政府の外交方針を-する」

〘哲〙 〔ドイツ Kritik〕 人間の知識や思想・行為などについて、その意味内容の成立する基礎を把握することにより、その起源・妥当性・限界などを明らかにすること。

出典:大辞林 http://www.sanseido-publ.co.jp/

ここでは①あるいは③の意味で取り扱います.

では批判的思考力とは?


また,批判的思考とは,何か?については様々な人が色々なことを言っているので,かならずしもこれだ!という定義は無いのですが,
https://www.psych.or.jp/publication/world_pdf/61/61-5-8.pdf
こちらの言葉を引用させていただくと,

批判的思考とは
第1に,証拠に基づく論理的で偏りのない思考である。
第2に,自分の思考過程を意識的に吟味する省察的(リフレクティブ)で熟慮的思考である。
そして,第3に,より良い思考を行うために目標や文脈に応じて実行される目標指向的な思考である。
と,こう定義されています.

さらに詳しく知りたい方は,Wikipediaもご参照ください.
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%B9%E5%88%A4%E7%9A%84%E6%80%9D%E8%80%83

つまり,きちんと「証拠」にもとづいて,「論理的」に「偏り無く」物事を考え,自分自身の思考過程を「批判的」に「意識的」にきちんと良し悪しを考えて,「緻密さ」を持って「熟考」するということです.

当たり前のようで当たり前ではありません.

たとえば,釣りにおいて,しばしば見受けられる以下のような議論

「このルアーに変えた途端に魚が釣れた,だからこのルアーがいいルアーで,このルアーしか釣れない」

「このロッドは折れやすいからダメなロッドだ.使う意味がない」

「このロッドじゃないと,ジグがきちんと動かない」

「ラインが細くないと魚が食わない」

「一回行っただけの場所なのに,全然魚が釣れない,この場所が悪い」

「カンパチはフォールすると喰わない」

「ドテラ流しではジグのフォールアクションが出ないから釣れない」

「この釣りは全く新しい釣りです」

「カンパチは底で食う」

等々・・・.例を出し始めればキリがないのですが,上記のようなことを言う人や言っているブログ記事,雑誌の記事などはよく見る光景です.

少しロジカルシンキングが出来る人であれば,これらはすべて誤謬の議論であるということがわかると思います.

誤謬の議論について,意味がわからない方はWikipediaを参照して下さい.
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%A4%E8%AC%AC

批判的思考力を鍛えるためには?

では,どうしたら批判的思考力が鍛えられるのか?
これは非常に難しい問題だと思います.

私が個人的に思うのは,まず問題を探すことをだと思っています.
与えられた問題を解く能力ではなく,問題を設定する能力.
それは当たり前だと思っていたことに疑問を持つことから始まるかもしれません.

そもそもあんまり考えない人はトレーニング本や解説書などを読んでみるのもよいかもしれません.



批判的思考力についてこのブログ記事で扱うには規模が大きすぎるので,そういう名前すら知らなかったという人に名前だけでも知ってもらって,どういうものかを理解してもらうところまでをこの記事の趣旨としたいと思います.

でわ.

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