2016年8月21日日曜日

太いラインで釣りを成立させられることこそが上手い証拠だと思う話



私なりに現時点でたどり着いた答えでありますが,
「細いラインはトータル的には未熟な人が使うもんなんじゃないかな?」と.
トータル的というのは精神的,技術的にも.
こうかくとあまりに挑発しているようですが,そういうつもりはありません.
以下につらつらと徒然なるままに書いていきたいと思います.

”ゲーム”フィッシングにおいて,細いラインで大物を釣ることはある種の”ステータス”とされています.

まぁ,ようはあれです.ボクシングや柔道でいう重量級マッチみたいなもんです.
100kgの魚を釣りあげるのは強度100kgの糸より強度10kgの糸のほうが難しかろう?
ってな話です.

そういう細いラインで大物を釣ることがステータスであるという例としてJGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)を挙げます.
たまに雑誌とかで”出た!日本記録!”などと行っているその記録を認定している協会になります.

ホームページにアクセスしてみると,ラインクラス毎に記録があることが分かります.
つまりここで使用ラインによって記録に差異が設けられているわけです.
ちなみにオールタックルというのは無差別級(とは言っても一応上限はあります)となります.

例えばブリなら....
ラインクラスは2Lb,4Lb,6LB,8Lbと2ポンド刻みで始まります.

私も釣歴はそれなりに長い(はず)ので,色々と試したことはあります.
そうした中で色々とラインシステムについての考えも変わっていきました.
本当は色々と複雑だったりするのですが,思考の変遷を簡単にだけご紹介します.

(1)とりあえず釣り始め時期

まずはオーソドックスに推奨されているラインシステムレベルを試してみます.
例えば,ライトジギングなら2号〜3号とかシーバスなら1号〜1.2号とかジギングなら4号〜とか,メバリング,アジングなら0.4号とか4Lb〜6Lbフロロとか.

(2)少し小慣れてきて色々と試す時期

いわゆるオーソドックスに慣れてきたら,次は細くしてみました.
色々な釣りをしていたもので,敢えて細いシステムで挑んでみるなども試みました.
細くする理由はルアー操作性の向上が第一の理由,第二の理由が細糸のほうがスリリングってやつです.
試してみたこととしては例えば,アジングタックルでシーバス,シーバスタックルで青物そういう感じです.
リーダーだけ細くするとか本当に色々と試しました.
タックルそのものを入れ替えるだけでなく,ラインシステムだけ交換するなど・・・.
シーバスタックルに2lbフロロで釣りをするとか・・・0.3号PEに4lbリーダーとか.
青物もPE0.6号 に8lbリーダーとか.
フカセもしていたので,シーバスぐらいで8lbぐらいまで落とすのはまったく違和感はなかったです.
結論として,ライトタックルにすると正直やり取りに関しては面白いです.
フルドラグかければ切られるタックルでやっていたりするので,魚をいなしてコントロールしないといけません.そういう技術みたいなものは少なからず身についたように思います.が,これを鍛えるだけならば,太糸を使って,わざとズルズルにしたドラグでやることでもできます.
あとは,やっていた海域が海域なので,化物みたいな魚がヒットすることもなく,青物も3kg超えれば良型(福岡ならですけどね,長崎方面はちゃんとまともなタックルでやってました)って感じなので,特に切られることもなかったです.
そうそう,細糸自分が釣りが上手くなったように錯覚するんですよね(笑.
実は上手くなんてなっていないのに.
釣り自体に面白みはあります.
また,ラインの潮切りがよくルアーもコントロールしやすいですし,見切られにくいような気もしました.結果としてヒット率も太いとよりはよかったかなと.特にスローアクションのときに.

ということで,一時期細いラインシステムにはまっていたので,細糸の面白さは分かります.これは誰もが通る道だとは思います.細糸を経験せずに太糸にできる人は尊敬します.

(3)細糸で釣ることが面白くなくなる時期

人間,不思議なもので,細糸で成立させられる釣りを太糸でもできないかと考えます.
身近にシーバスは絶対0.8号っていうエキスパートな人がいました.
0.8号だから出来ることがあるし,食うという持論を展開され.なるほど,それなら1号でリーダー同じ太さでほんとうに釣れないのかな?という疑問を持ちました.
0.8号と同じような飛距離を稼ぐにはどうしたら良いか?や0.8号と同じ釣りが出来たとして,では1号だけができる釣りはあるのか?など考えることに限界はありません.
逆にだんだんシステムが太くなり・・・湾内のシーバスなのに最終2.5号まで試しました.ヒラスズキは4号でやっていた時代も・・・長崎なんかだとヒラスズキを狙える磯でヒラスも狙えるので,4号というのは理にかなったシステムではあるのですが,ヒラスを狙うにしては4号は細いので,やはり2タックルあったほうが無難のように思います.
まぁ,さすがに湾内シーバスで2.5号はやりすぎだなと思いましたが,根掛かりしたときのルアーの回収率が抜群に良くなったので,根の荒いところを攻めるときは多用してました.
そっちのほうが環境にもやさしいかなぁと.
太糸は太糸ならではのメリットがあります.やはり切られにくいこと,根掛かり後の回収率が高いこと.これらは釣果に勝るメリットだとおもいます.
デメリットとしてはルアーがコントロールしにくくなるぐらいです.コントロールできないといっているわけではなく,しにくくなるという話です.それをコントロールするのもまた一興かなと.

総じて細い糸のメリットは人間に都合の良いメリットばかりです.そしてデメリットは魚・環境に対して悪影響をおよぼすものばかりです.
対して太い糸を使うメリットは魚・環境にたいして良いメリットばかりです.そしてデメリットは人間に対して都合の悪いものばかりです.

こうしてみると,以下に太糸で釣りを成立させ,釣果をあげるか?というところに面白みがあるように私は思います.

昔は細糸を使っていた人間が偉そうなことをいえませんが,未だに細糸で停滞している方がいらっしゃれば,次のステージもあるということを分かっていただければ幸いです.せめて必要以上に細くされている方は普通ぐらいにまず戻してみてはどうですか?

一応,太糸がよいと今の私の中では思っていますが,本来,必要以上に太くする必要はないと思いますし,必要以上に細くする必要もないのです.

私も昔は人より釣りたいなぁとかそういう精神もありましたが,歳を重ねて精神もいくぶんか成熟してきたからでしょうか?自分の納得する釣りがしたいようになりました.
しかしこれは誰もがそうなんじゃないのかなぁと思います.
何が悪い,良いではないのですが,自戒の意味も込めて,ご自身のタックルバランスを見直しす機会にしていただければ幸いです.

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2 件のコメント:

  1. いつも拝見しています。教えてください。マハタ狙い(40~90m)でのスロジグでジグ(140~180g)を使うことが多いのですが、PE3号ー50lbリーダーではジグの動きが悪くなるのではないかと。如何でしょうか?

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    1. こんばんは.悪くなるかもしれませんね.

      じゃあどうするか?じゃないでしょうか.

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