2016年11月30日水曜日

六の瀬でジギング!【夏丸】

先週の更新の続き,四国遠征の別の日のことです.
時期は11月上旬.

近海にジグを落とせただけでも満足だった私ですが,船長にふと,◯◯日はどこ行くんですか?
と聞いたところ,天気が良けりゃ六の瀬に行きますよー.と言われ・・・本当はその日はカヤックで浮く予定だったのですが,予報はなんとか大丈夫そうだし・・・ということでその場で予約を入れてしまったのでした.

結構風が強い予報だったので,これはもしかしたら出られないかなぁ?と思ったのですが,そんなことはなく,出航.

憧れの六の瀬です.

六の瀬とは?足摺岬の沖,ほぼ真南に15マイル(ノーティカルマイルで)沖にある大きい瀬で,黒潮当たる好漁場として有名な場所です.個人的には四国南西部を代表するジギンガー憧れの好ポイントだと思っています.

六の瀬に行くと思っていなかったので,若干準備不足のタックルではありました.

3時半に出港し,夜明の少し前に六の瀬に到着.

最初は浅い所やってみましょうかー?ってことで,トップで110〜130ぐらいのポイントを流してもらいます.
エサの反応はまずまず出ているようですが,どうも今日は潮が走っていなくて,食いが悪い様子.

同時期には鹿児島でも魚の食いが落ちたという情報をあとから仕入れました.
高知と鹿児島海はつながっていますから,なにかしら連動していてもおかしくはないのかな・・・なんて思いましたが.

今回は地元アングラーの方3名と県外の方2名+私の6名釣行でした.

魚探を見せてもらうと・・・根の荒いこと荒いこと.
短いピッチで高低差のある瀬が続きます.

朝マズメだし,根も荒いし,上の方でかけるためにスピニングをチョイス.
瀬の根本から流します・・・・.

と,その着底1しゃくり目に根掛かりか?と思うようなアタリ.
からの走り・・・・.
魚探で根を見ていただけに,これはマズイやつ!と思い,ドラグで走りが止まるのを待つか,ロックするかどうしようかと迷って少し耐えている間に根ずれでした・・・.こういう時の判断能力に経験値の差が出てきますよね.
クソドヘタクソで皆様に申し訳なかったです.
むちゃくちゃ規格外にデカイ魚ではないとは思いますが,悪くない魚だったと思います.
逃した魚をとやかくいうのはみっともないですが,10kgは確実にあっただろうなぁと,たぶん魚は本かんぱちです.
PE3号にドラグは6kg〜7kg,水深は150mから流していました.
一瞬だけ止まったんですが,ロッドでリフト出来なかったですね.
スプールロックしてゴリ巻きしようかと思いましたが,このドラグ値では巻けるに巻けなかったです.
せめてベイトでかけていれば・・・・なんて思いましたが,そう思ってもあとの祭りですね.
今のPE3号は結構強いので,次回からもう1ランク〜2ランクほどロッドパワーを上げたのを使おうかなぁと思ったところです.今回は太めのスピニングや強めのスピニングロッドを持ち込んでなかったんですね,こういうときに限って食ってきたりするもんです.
魚にも申し訳なかったし,船長にも同船者の方にも申し訳なかったです.

とはいえ,くよくよしていてもしょうが無いので,釣りを再開します.

その後,深場のほうへ移動.
深場と言っても250mぐらいまでを釣ると事前情報でいただいていました.

数流しして,船尾の方にヒット!
魚はおそらくマハタとのこと.
全く危なげないやりとりで上がってきたのは8kgほどのマハタ.
流石のやりとりでした.

深場のポイントで瀬についた魚を狙う釣り.
効率は悪い(エサについた魚を狙うのに比べての話です)のですが,そのぶんゲーム性あり,食わせた時の嬉しさも一入ですよね.

深場のポイントも魚探で地形を見せてもらいましたが,なかなか荒い・・・.
もちろん荒くないポイントもあるのですが.基本的には荒めだなぁと思いました.


今日は潮がタルく,MAXで1ノットぐらい.少し二枚潮が入っており,底潮で0.7ノットぐらいとゆるい潮でした.
ゆるい割に潮が重いんですよね,不思議です.
鹿児島でも2ノット,3ノットで200m,300mは経験していますが,それより断然潮が重い.
ジグが動いてない感じが半端ないんです.本当に不思議でした.
もしかすると3枚潮だったのかもしれません.中層あたりにちょっと変な流れは感じたんです.
このあたりは経験不足ですね.

あの手この手を試しながらジギング.
手探り感が面白いです.ちょっと持ってくるジグに偏りがあって,あれも持ってくればよかった,コレも持ってくればよかったと思ったりはしましたが,今の状況でベストを探しに行きます.

そして,トップが200m超えの瀬,で250mぐらいからの流し.
PE3号なので,ジグは600gのSPY-5.

底を5回切って,1/2ピッチでいっときフワフワさせた後の少し長めのフォールでアタリ!
おっ.マハタか?と思いましたが,おもったより走ります.ジガー2000ですが,ドラグはカチカチに締めてもPE3号ならOKです.たまに破損するので,私は6kg〜7kg ぐらいに設定しています.
さっきのブレイクがあったので,少し慎重になってます.
底での攻防は制して,あとは巻き上げというところ.
サメも居る可能性があるので,ゆっくりは巻けません.
が,身切れの怖さもあるので,上に上がってきたら竿のクッションを使いながら,ドラグを緩め.

ちょっと慎重なやり取りで上がってきたのはヒレナガカンパチ.

事前情報で船長が深場では結構ヒレナガが多いよ−とおっしゃっていたので,本当だなぁと思った次第です.
6.5kg程度ですがよく引きました.ヒレナガは本カンパチよりさらに1.2倍〜1.5倍ぐらい引くように思います.

小気味いいですよね.いつもなら楽々あげるサイズなのですが,潮の重さとおそらく魚本来のパワーもあいまって,デカく感じました.

初六の瀬にして初カンパチ.ブレイクがあったあとだけに感無量です.

その後も色々移動してもらって,大物狙いに終始します.
エビスダイも交じるよ−というポイントで,エビスダイを狙ってみると,ヒット!
四国のエビスダイ釣れました.


あとは船中ヒメダイも上がっていました.
このヒメダイにつくカンパチがでっかいんですよね・・・.

移動中,地元の方や遠征組の方ともお話させていただきました.

そうこうしているうちに納竿の時間.
後ろ髪を引かれる思いで六の瀬を後にしました.

高知の海にジグを落としてみて,やっぱりトカラとも鹿児島とも違う流れ方をする海だなと思いました.
別に特別な海だと言っているわけではなく,ただ違うなと.どちらも良い海です.
少しだけスロージギングスタイルのジグが生まれた理由なんかもわかった気がしました.
それと同時に,鹿児島は鹿児島でご当地にあったジグというものの必要性も感じたところでした.
まだ,言葉で言い表せれるほど明確に自分の中で昇華できていませんが,いろんなヒントを貰ったように思います.
そして,鹿児島の海の豊かさも実感しました.

今回お世話になった夏丸さん,また必ずリベンジしに行きます.
http://wwwe.pikara.ne.jp/natsumaru/

終始丁寧な操船,的確なアドバイスありがとうございました.
本当にこの船は釣り人を育てる船だなと実感したところです.

もし,鹿児島から一緒に行ってもいいよ?って人いたらお声掛けください.
2人で行けば交通費が1/2で済みます(笑.

釣果:ヒレナガカンパチ(6.5kg),エビスダイ

でわまた.




2016年11月28日月曜日

磯歩きでヒラスズキポイント開拓

どうもです.

開拓っていうとあたかも自分が初めてだーって感じもするかもしれませんが,メジャーなポイントに行ってきたというだけの話です.すみません.

めっきり寒くなってきましたが,まだまだ海の中は温かいですね.
水温も20度超えてますし,海域によってはまだ23度ぐらいありますね.
鹿児島は水深があり,循環がよいところですと,真冬でもそれほど水温は下がりません.

今日は磯歩きに行った話です.
11月中旬ぐらいですね.そんなに日も経っていません.

このブログをご覧頂いている方で私はオフショアの人だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが,オフショアを本格的にやりだしたのは比較的最近です.なのでオフショア初心者です.磯はエキスパートかと言われるとそうではないのですが・・・・.

なかなか最近は磯を歩くこともなく,色々なことを忘れているように思います.

この日は本当は少しだけ遠出し,風裏を探してカヤックで出る予定だったのですが,前日入りして車中泊.朝起きてみると,予報が変わってしまい,本命ポイントに出られなさそうだったので,カヤックは出しませんでした.

しかし,せっかくちょっと遠くまで来たんだからと近くの漁港をまわって釣果を聞いて回ったり,出艇できそうなサーフ近くで駐車場や出艇場所を探したりしました.意外とすんなり調査が終わってしまったので,磯歩きでもするか?ということで,小磯ですが,行ってきました.
かねてから行ってみたかった磯で,タックルを持っていかないということが新鮮でしたが,タックルを持っていかないことでゆっくりと構えられて見えてくるものもあるのかなと思います.

岬の上から景色を眺めてみたり・・・・.


そして,移動して,駐車場に車を停めて,歩いております.

こんな感じの磯でした.


シモリが点在していて,ヒラスズキには抜群に良さそう.

沖の方は少し水深もあるので,青物も良さそうですね.


磯にはフカセ師が3人.
クロが釣れてました.

久しぶりに磯に立つと,何か奮い立つものがありました.
Google地図が進歩してきて,航空写真を見るだけで,なかなか現場にだけたちに行くということはしなくなってきましたが,こうして現場を見るとやっぱり写真とは受ける印象は違うわけで,現地に足を運ぶということの大切さを思い知ります.

これから,ショアもいいシーズンですし,オフショアと2刀流で行きたいなと思ったところです.
ですが,これがまた難しいです.何度となく同じようなことを思って,実践しようと思ってはみたものの,何が難しいかと言えばオフショアの釣行とショアからの釣行の2タックルを常に準備しておくということが難しい.また,さらに戦略を2通り考えるということがまず難しいのです.

マルチタスクというわけではないのですが,頭使います.
気象も潮も一日として同じ日は無いのですから.
勝手に頭でっかちになってる私がダメなのかもしれませんが・・・.

ちょっと手持ちのタックルやら色々と整理して,態勢を整えたいなと思いました.




2016年11月25日金曜日

鬼界カルデラ(薩摩硫黄島・竹島周辺海域)に温水プルーム?大爆発は起こるのか?

どうもです.
神戸新聞が伝えていた以下の記事を紹介します.

九州南方海底に活動的マグマ 神戸大が確認

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161119-00000001-kobenext-sctch


記事によりますと,神戸大学が,鬼界カルデラで行った調査で,熱くて濁った水が海底から湧き出る「温水プルーム」を5箇所で確認した.とのことなのです.
プルームというのは「水柱」という意味です.噴煙という意味もありますが・・・・.
プルームはplumeです.最近有名な電子タバコプルームテックのプルームではないです(笑.こちらはploomですから.

で,確認された水深は200m〜300mというではありませんか・・・・.
普段釣りしている深さなんですが・・・.

ちなみに,鬼界カルデラというのは鹿児島県の南西にある薩摩硫黄島,竹島周辺の海底カルデラのことを言います.

地図で言うと,
このあたりにあります.



大まかな海底地形はこんな感じ.
出典:https://gbank.gsj.jp/volcano/Act_Vol/satsumaioujima/vr/doc/040.html

さらに鬼界カルデラについて,詳しい説明を欲する人は例えばWikipediaなどをご参照ください.
Wikipedia:鬼界カルデラ

で.この温水プルームがあるということは地下にマグマがあるということで,もし噴火すれば国内死者1億人と言われているようです.

まぁ,この手の話は大げさに書かれることも多いですから,アテにもなりませんし,そんなことを言い出せば九州なんか大型カルデラの宝庫ですから・・・.

阿蘇カルデラ,千々石カルデラ,姶良カルデラ,阿多カルデラ,鬼界カルデラ・・・・.
他にもあります.

今後の動きに注視していきたいですね.

数年をかけて明らかにしていくということなので,続報を待ちましょう.
今回使われた調査船,「深江丸」のHPを見ると,次の鬼界カルデラ調査は3月に予定されているようです.

で,そんなことより,釣りとの関係性が私は気になります.
温水プルームってどの程度の温水なのか?今回は5箇所でみつかったとのことでしたが,他にもあるのか?
などなど・・・・.

とはいっても,なかなか調べても出てきませんね・・・.


2016年11月23日水曜日

愛媛の名船:夏丸で愛南近海ジギング

どうもです.

スロージギングスタイルを世に広める起爆剤となったとも言える四国の海.
どうしてもいつか行きたかったんです.
どうしてあのようなメタルジグが生まれたのか?生まれた地を感じることでまた鹿児島の海についての理解も深まるのではないかと.

ということで,個人遠征で行ってきました.
乗りたい船はいくつかあるけども,今回は個人なので,ほぼチャーターばかりの船は不可.乗り合いをやってくれる船で個人的に乗りたい船・・・・.

といえば,愛媛の名船:夏丸さん.
http://wwwe.pikara.ne.jp/natsumaru/

ということで乗ってきました.
ディープエリアのマニアックな釣り物から身近なターゲットまで幅広く精通していらっしゃるイメージのある船でいつか乗ってみたいと思っていたのでした.

まず,鹿児島から四国へどうやって行くか?
ということですが,今回,行きは国道九四フェリーで行きました.
http://www.koku94.jp/
夜遅くまで便があるので,夜の便で行って,そこから夏丸出港場所の愛南まで走ります.
鹿児島からフェリー乗り場までゆっくり走って5時間,(高速なら4時間ぐらい?),フェリーで50分,フェリーを降りて2時間といったコースです.
それでも,前日の夕方に家を出れば四国で次の日の朝乗れてしまうんですね〜.(なかなかエグい距離走ってますが....

今回は近海のジギングということでしたが,事前に海図などみて自分なりにどういうポイントで釣るのか?深さはどうか?考えていきました.

事前の電話でMAX水深は150mぐらいということは聞いていました.

また,近海といえど,それなりの獲物がいるだろうと思い,基本的にタックルは太めを用意しました.3号〜ですね.
どうしても!のときのために2号と1.5号は船に載せましたが使いませんでした.

朝から昼までは下げ,昼前から上げ潮の日です.

近海なのでほぼ夜明けと伴に出航.

朝一は青物からやってみましょうか?
とのことで,80mぐらいから40mぐらいまでの駆け上がり,少し根本にハエ根があるようなポイントで,魚探にはエサが結構写っています.

1流し目から同船の方にヒット!
2流し目もヒット!(同船の方.
6kg届かないぐらいのハマチ?でした.こちらではメジロ?
※ブリの名前は難しいですよね私はたまにハマチを使いますが,鹿児島だと基本的にヤズかブリしか言わない気がします.ブリ以外は全部ヤズみたいな...

私はスピニングで速い釣り,ヒットはみんな遅い釣りでフォールにアタリが集中しているようでした.こういうときの差を楽しむのも面白いですよね.
全員遅い釣りをしていたら,たぶん全員ヒットして,今日は海況が良いのか?
と思ってしまいますが,速い動きを追ってこないということは・・・むちゃくちゃ食いが立ってるというわけではないようだと予想できます(それであっているかはまた別の話です.
事実,ここのところ,急激に水温が下がったそうです.

ということで,今日は厳しくなるかなぁと思いました.
しかし,厳しいぐらいが面白いと思います.

案の定,アタリが続かなくなり,移動.
興味深い場所は100m前後から反り立ったトップで20mぐらいの瀬を流してもらったり.
深いところではマハタやそのまわりの砂地ではオニカサゴ(イズカサゴ)が出ますよーとのことでしたが,私にあたってきたのはホウボウでした.

私はどんな船に乗っても基本的に流す前に魚探を見せてもらいます.
というのも基本的には根の形状や荒さ,底質,あとはトップの水深,魚の反応を見ながらどういう活性か?ベイトは何か?など個人的に考えながら釣りをするのが好きだからです.
カヤックで魚探見ながらの釣りに慣れてしまっているので,見ていないとちょっと落ち着かないというのもあります.
今回はトモに乗せてもらっていたので,魚探を見ながら釣りが出来て非常に面白かったです.船長のアナウンスや指示が細かくて非常に助かります.

それにしても,この四国南西部のリアス式海岸は非常に強烈な地形を産んでいますね.
瀬のまわりに点在しているハエ根の数が鹿児島に比べると多いように思いました.
そしてそこに魚がついていると.

青物の反応がイマイチなので,根魚中心で探っていくことに.
水深はMAXでも140mぐらいだったと思います.

根モノ狙いですが,近海でもひょっとして・・・があるかもしれないのと,比較的浅いので太いタックルでも勝負ができるだろうということで,4号タックルをメインに使用しました.まぁ,深ければ深いほど細くてもいいかなぁとは思うのですが.100mを切るような場所ですと,なるべく太い糸を入れたくなります.


で,なかなかに当たらず.
たまに上がるカサゴ類.これらも非常に重要な情報ではあります.

そうこうやっていると,ベタ底でモゾッっとしたアタリ.
魚っぽくない何か.
でも巻は結構重い・・・・なんじゃ?と思ったら,サメのスレでした.

その後,根が荒いですよーというポイントで根掛かり・・・からのタカギレ.
かなり久しぶりに高切れしました・・・・.海に申し訳ないと思いつつ,3号タックルへ.

3号に変えるとやっぱり4号よりアタリは増えますね.
細い糸を入れれば食ってくるというのはやはり間違いないことだと思います.
また,個人的にですが,3号と4号の間には超えられない壁みたいなものを感じます.また2号と3号はもはや別次元に感じますね.

ポツポツと根魚を追加.

その後,150mからのカケアガリ,キワでちょっと良さげな魚をかけました.
引きが・・・・怪しいですが・・・・.

またサメ!?!?ですかねぇ・・・なんて話をしながら上がってきたのはやはりサメ.
ここのポイントならマハタの確率が高く,サメはそれほどいないとのことでしたが・・・・.サメでした.
150mからあげても元気に帰っていきました.

最後に浅場でネイリ(ネリゴ)をやって帰りましょう.とのことだったので,スピニングで.
40mぐらいから10mぐらいまでのカケアガリをドテラで.
私に運よくヒット.ネリゴと聞いて〜2kgぐらいだろうと思っていたら少しドラグを出され・・・4kgちょっとのお兄ちゃんでした.


愛媛の海で釣れたネリゴ.
初海域での初物はどんな獲物でもうれしいですね.
なんかこういう感覚忘れてしまっていたように思います.

ということで本日は終了でした.

釣果:ホウボウ,アヤメカサゴ×3,ウッカリカサゴ,ネリゴ(4kgちょい)


今回お世話になりました夏丸さん.いい船です.
ロッドホルダーが多く,かなり良いです.
船もめちゃくちゃキレイ!
かなり手入れして使われている感じがしました.

また,宇都宮船長も釣り好きオーラが半端なく,釣行中もふと忘れていたことをマイクで的確な指示をアングラー側の気持ちになってしてくれます.開拓にも余念がない様子でした.

釣り好きで,魚をストイックに追いかけたい気持ちが強い人にとってはこういう船があるということはすごく有り難いことだなと思います.
釣り人を育てる船ですね.

さて,今回は近海ジギングでしたが,もう一日乗ってます.
その記事については次週にでも.

でわ.


2016年11月21日月曜日

ホライゾンSLのM HSL66B-M カヤックスペシャルカスタム

タイトルは大それてますが,中身はなんてことはないログです.
すみません.

今回はかなりお手軽なロッドカスタム記事です.
要はグリップ詰めです.セパレートグリップなら切って繋ぐだけです・・・.

最近,カヤックのジギングでよく使っている竿はテンリュウのホライゾンSLのMです.
たまたま,近くのかめやにて中古で安く売ってたタイミングで買えました.2万ジャストだったでしょうか.

MLのインプレは前に書いたのですが,MLはMLの良さがあるのですが,ジグの飛ばしを意識しようと思えばMがよいです.200gぐらいまでは使えますから,100mオーバーでも安心です.MLで200g背負わせて100mオーバーでは正直何やってるか分かりません・・・.

感度ビンビンって竿ではないですが,カヤックではストレートポンピングできないので,粘りある竿のほうが扱いやすくて個人的には◯です.

カヤックで水深50m未満,50gとかの軽めのセッティングでも繊細にやりたいならMLは完璧です.
Mは水深100mぐらいまでをオールラウンドにやれる感じで,100gぐらいが非常に操作し易いです.一応,200mぐらいまでは潮さえゆるくて細糸を使えば対応可能ですが,200mクラスをやるならMHがいいとおもいますし,200mでジグの跳ねまで意識するならHがいいでしょう.

で,こういったスロージギング系の竿をカヤックフィッシングに使うと,ある問題が生じます.

・リアグリップが長すぎる.

これです.
スローの場合,肘をリアグリップ(グリップではなくブランクかもしれない)に当てて,可動域を広げるのですが,これを座った状態でやって,横向いたときに,リアグリップが長すぎて足(太もも?)と干渉するんです.
なので,少し高い位置で操作する必要があります.
この高い位置で操作するということが意外と窮屈で,竿の可動域が制限され,ちょっとストレスなんですよね.


ちょっと写真で説明すると・・・・.
これがノーマルのグリップ長さで,

リアグリップ(ブランク)に肘をアテて使います.

座った状態で,しゃくろうと思うと・・・
グリップが足(太もも)に当たる!


こういうことです.

ということで,カヤックフィッシングをやる場合,リアグリップが長いなと思うわけです.

カヤックでスロージギングをやる場合,個人的にはグリップの長さは持ったときにちょうど肘の長さと同じぐらいか,少し短いぐらいがやりやすいかなぁと思っております.
個人差はあると思いますので,もし自分でやられる場合はお好みで!

ということで,リアグリップ(グリップは無いですが)をぶった切って短くすることにしました.

(それだけかーい・・・・というツッコミは申し訳ないです)

まず,狙いの長さのところで切断します.
普通はカッターなどで切り込みを一周入れて,パンとやれば折れるのですが,なかなか折れません・・・・.
というかホライゾンSLブランクの根本の厚みが半端ないです・・・.

で,切ったら,リアグリップはもとのグリップを流用しようと思っているので,元のグリップを外します.炙って,引き抜きます(やけど注意)

あとはそのグリップとワインディングチェックを戻します.
※戻す前に切り口付近は割れやすいので,PEラインでスレッディング+コーティングして補強しています.

2液の接着剤で固定.

ちょっとさみしいので,軽くだけスレッドを巻いておきます.(テキトーです:何故かグリーン)
あとは2液のエポキシ(100均のやつをうすめ液で薄めたもの・・・)を塗って完成です.

ブランクむき出しのリアグリップところはロッドホルダーに入れておくと,傷がつくので,ここも全体をエポキシコーティングしました.
また,エポキシの粘度をサラサラにしすぎてグリップに浸透してしまいました・・・・.
軽く研磨して終了です.

出来上がりはこんな感じ.


スレッドあたりの加工はやっつけ仕事ですが,個人的にはグリップが短くなって満足.次回の釣行では可動域が広がるので,より多彩なアクションができるようになると思います.

この通り,足には干渉しません.

長さもまぁ,いい感じ.


という感じで,まぁ,タイトルはすごそうですが,ただ後ろをつめたというだけのカスタムでした.

でわ.


2016年11月18日金曜日

SFC スパンキーにヘビーウェイトが登場 500g 600g 700g 800g 900g !

言わずと知れた高知のジグメーカー:シーフロアコントロールですが,個人的にはヘビーウェイトが少なく,特に500g以上のラインナップは殆ど無い.メサイアが600gぐらいまであるのと,ガーキー,レクターが一応900gまであったようには思いますが,殆ど売ってない・・・.

クランキーやスパンキー,アーク,アビス,などは450gとか320gとか290g止まり.

で,私がSFCの中で1.2を争うぐらい好きなジグがスパンキーす.
スパンキーは横のスライドとフォールのバランスが一番よく,シーフロアの楕円形ジグの中では一番操作している感じがあります.

こいつのヘビーウェイトが一部店舗に入荷しているようです.
だいぶ前に気づいてはいたのですが,如何せんオフィシャルが何も発信しないのでなんなのかなぁと思っていたり・・・・.

どうしてもヘビーウェイトといえばディープライナーに頼らざるを得なかったところに選択肢が広がるというのはアングラーにとっては良いことだと思います.

スパンキーの600gなんかすごく良さそうですよね.
しかし,瞬殺で売り切れてるんですよね・・・なかなか買えません.

これからのシーズンはそれほど重いジグは必要なくなってくるので,もう少しみんなのところに行き渡って,いつでも買えるようになったら買ってみたいなぁと思っています.それまでは手持ちの420gでやりますかね.

ということで,あまりオフィシャルにコマーシャルされていませんが,ヘビーウェイト追加中みたいですよ.
最終的にはスパンキーも900gまでは展開されるようです.
個人的には600gと800gが欲しいですね.

何に使うかはアナタ次第ですが.









2016年11月16日水曜日

カヤックで中深海ジギング!?

どうもです.
10月の最終週の話です.
そういえば,この日はポイント谷山店に井上友樹さんがいらっしゃってましたね.
天気が悪くて釣りに行けなかったら見に行こうかと思ってましたが,釣りに行けるなら釣りに行く.これが私です.

外海は不可の時化具合なので,湾内でお茶を濁します.
すっかり海も秋めいてきて,色んな所でいろんな魚が釣れています.

いつものコースで出艇できる風ですが,「釣れるとわかってる魚を狙って楽しいか?」との囁きが・・・.「この前,ヤズとマダイ釣ったろ?もういいじゃん?」と・・・.

そ・・・そうですか.
と自分に納得して,色々と考えた結果.
ちょっと深場をやってみようかなと.
錦江湾でも深いところは200mオーバーなので,中深海ジギングは一応できるのですが,魚種は未知です.

メダイとムツ,クロムツは生息しているようですが,その他は!?

まー,よくわからないものの,ポイントを絞らないといけません.
一応,何個かポイントの目星はついているのですが,今日の風では本命の深場はちょっと怪しい(時化るかも?)なので,第二候補をチョイスしました.

出艇場所からすぐ100mぐらいまでは落ちるんですよね.
そこからダラダラと本日は180mぐらいまでをやる予定.

個人的にはクロムツをカヤックから釣れたら嬉しいなぁーと思っていました.

そう思っていた時期が私にもありました.....

......
2時間走り回って瀬を1個も見つけられません.
まともな反応見つけられません!
150m〜170mにサーモクラインがあって,魚探がイマイチ役に立ちません!

潮0ノットです!風邪も殆ど無いので,水深160mで完全にカヤックが静止.
まぁ,なにもしなくても160mがバーチカルに釣れるのはいいんですが,動かないので,広範囲を打てません.

そして・・・サーモクラインで分けわからない状態の魚探.
という中でほんの・・・ほんのわずかな魚信.

160mの魚信にテンションが上がります!
魚はかなり小さそうだけども,いいんです.こういうのが面白い.

で,上がってきたのはスミヤキ....



君はこの前も釣りましたよ!?
意外とどこにでもいるんですね.美味しい外道ですよ.骨うざいですが.

なーんもないフルフラットな場所なんですけどね.
潮が少しでも流れてくれれば,ダラーっと流して遊ぶのもいいなぁと思いました.

が・・・ここでちょっと風が強まります.
予報は吹かない予報でしたが,しょうがなく,岸に引き返し,いったん陸へ.
トイレもしかったのでちょうどよかったです.

ここから1時間半ぐらい風が収まるのを待ちます.
ま,出ても危ない風や波ではないですが,釣りがしにくいのにわざわざ出る必要もないかなと.で,少し作戦を考えたりしながら・・・.

再出艇!
一路,今回の行動範囲ときめているところで一番深いところへ.
瀬.....無し!

瀬・・・・・無し!!!!!

どこかには瀬あると思うんですけどね.探しきれませんでした.
瀬じゃなくてもカケアガリでもいいんですが,そういうのも皆無.
150m以降はダラーっと水深が落ちていくエリアだったみたいです.残念.

なんとなく小さながカケアガリ?と思しき場所があったので釣り.
もう無風なので0.0km/hです.流れもゼロ・・・.
が,ロングフォールを止めるアタリ!!!
無事に乗って,巻きます.

か・・・軽い・・・・・.

またスミヤキでした.

出艇場所がいつもと違うと,見える桜島もちょっと違います.


クロムツなんかは比較的瀬につく魚だと思っているので,瀬を必死に探しましたが,今回の調査では見つけきれず!
ま,こういうことの積み重ねで,ポイントというのは見つかるので,そうそう毎回うまくいくもんではないのです.

一応,浅場もチェック.
ということで130mラインに少し大きめの瀬がありましたが,魚探の反応は無し!
ベイトの反応はなし!
150mより上はサーモクラインがないので,久しぶりにまともな魚探画面を見た気がしました(笑.

次!110mライン!瀬があると期待した場所に無い!
一応落とすか・・・・.
食わない!

次!60mライン!
何も反応ないけど軽くやってカサゴ.

リリース!

70mライン!
瀬が無いと思ってた場所にカケアガリ発見!
魚もついている!!!

鯛っぽいかなぁーと思ってジグを落とすと,底から3シャクリ後フォールが止まってヒット.
が・・・こいつが・・・・巨大サバフグ.

マジカ.完璧にフッキング決まってました.

ちなみに流れはゼロです.

この反応まさか全部サバフグ!?!?
と思い,次の流しもヒット!・・・

まさかの・・・・・・サバフグトリプル!!!!!!!

ほぼベタぞこのサバフグの楽園・・・・.こういうのもあるんだなぁと思ったところです.たぶんサバフグ以外の魚もついてたのと思うんですが,こいつが一番先に食ってしまうんですね.
にしてもトリプルは初めてでした.

その後,帰り道を壁沿いにゆっくり走ってポイント探し.
等深線はまったく当てになりません.
あてにならないからこそ誰も打ってないようなポイントを見つけられるのですが.
いくつかめぼしいポイントはありましたが,反応もまったくないのでスルー.

1箇所,急な斜面にフラットな場所があり,こういうところになんかつくんですよと思って落とすと,1発でオオモンハタ.

リリースです.

その後,ダラーと走りますが,有望ポイントは見つからず.
にしても潮がゼロな一日でした.

たしかにこのあたりは大潮なら潮が動かなそうな地形をしているんで仕方ないかなぁといったところです.もう少し潮が行けば深場も浅場も面白かったかもしれません.

全体的に魚の付き場が少ないので,今後もカヤックで出撃するかは微妙なところです.
しかし,1度あんまり釣れなかったからといってその場所を捨てるのももったいないので,なにかの折にまた来てみようかなぁと思う.そんな場所でした.浅場のチェックが殆どできていないので,プレジャーボートもほとんど居ないポイントですし,色々と面白いかなぁとは思います.

釣果
スミヤキ×2,オオモンハタ,カサゴ,サバフグ×4




2016年11月14日月曜日

Amazonで激安釣具を見つける方法!Part.2 絞り込み検索を駆使せよ!

どうもです.

今日は前回Keepaを紹介して意外と好評だったので,Amazonで激安商品を見つける方法Part2をご紹介したいと思います.

Part.1はこちらから

釣具が激安!Amazon激安品の見つけ方,Keepaを使いこなせ!


ピンポイントで欲しい商品がある場合はKeepaを使って商品をトラッキングし,安いときに買う!これがベストです.

が,情報収集的にネットサーフィンを行って,あーこれいいなぁと思える商品を探したり, 漫然と,あー,だいたいこういう商品が欲しいなぁとか,このメーカーの商品が欲しいなぁというものがあったりした場合にどのようにして安い商品を探すのか?ということを書いてみたいと思います.

要はウインドウショッピングのネットサーフィンバージョンで安い商品を探すということです.定価なら買いたくないけど,安くなってれば使ってみようかなぁ?と思えるかもしれませんよね?

色々と方法はあるのですが,基本的には「絞込検索」を駆使していきます.

とりあえず,ステップ・バイ・ステップで画像を使って解説していきたいと思います.

1.とりあえず気になるメーカーぐらいを検索窓に入れてみる.

Amazonには 数多の激安商品があります.そういった商品の中からある程度は自分の好みに合ったものを絞る必要があります.ということでここでは例としてメーカーを入れてみたいと思います.このあたりのカスタマイズはご自分の興味や関心によって使い分けてください.
ここでは例としてアムズデザイン(ima)を検索してみたいと思います.

2.検索結果左側でメーカーとジャンルを絞る.

 定価から何%OFFという絞り込み検索はある程度ジャンルを絞らないと出来ないので,ここではメーカーとジャンルを絞ってみます.
ジャンルは「スポーツ&アウトドア」,メーカーは「アムズデザイン」を選択します.

3.ディスカウントに応じた絞り込み検索が出来るようになる! 

すると?絞込の欄に今まで現れていなかった定価から何%OFFという表示が選べるようになります.ここで,例えば25−50%OFFを選べば,25%-50%OFF された商品ばかり掲載されるという仕組みです.

あとはウインドウショッピングよろしく,安い商品で何かいい商品はないかなぁ?と探していくのです.

さらに予算があれば予算に応じて絞り込むことも出来ますし,出品者なども絞り込むことが出来ます.

たとえば,今日ご紹介した方法で見つけたお値打ち商品としては・・・.

あとばこんな感じ.Sasukeの裂波120が1300円!と言えば結構安く感じませんか?(私だけ? koumeなんかは半額近いですね・・・.

http://amzn.to/2gwYVMN
http://amzn.to/2fGETSp


という感じで,漫然となにか安い商品を見つけるときに私がよく使う方法をご紹介しました.
色々な検索を駆使すれば,Amazonにはお宝が眠っていることはよくある話だと思います.

でわ.






2016年11月11日金曜日

ジギングにおいてメタルジグのフリーフォールスピードは重要!


ジギングにおける上げの釣りと下げの釣り.
それはそれぞれジャークからのジグの「跳ね」を重視した釣りと「フォール」を意識した釣りと言い換えることができると思います.
今回はそういうテクニック的な話ではなく,もっとその前のお話です.

ジギングというのはオーソドックスにはまずフリーフォールでメタルジグを海底まで落とし,海底からしゃくりあげるものです.キハダのジギングなど中層の魚を狙う場合はこの限りではないです.しかしいずれにしても,ある水深まで「メタルジグを沈めなければ」なりません.

ついつい,ロッドの操作とそれに呼応するジグの動きに注視しがちなのですが.私が思うに,このフリーフォールは非常に重要です.特にスピードが重要だと思っています.

このフォールスピードが重要な別の釣りを紹介します.
ムロアジのサビキ釣り.
サビキ釣りというとアミをかごに詰めて魚を寄せて釣るというイメージがあるかもしれませんが,ムロアジのサビキ釣りは撒餌はもちろんエサのたぐいは基本的に一切使いません.下に鉛のついたサビキ仕掛けをムロアジの群れの中に落とすのです.
先にも書きましたがこの時非常に重要になってくるのがフォールスピード.ムロアジは早い動きに反応がよいのかどうかはわかりませんが,フォールのスピードがはやくないと全く食ってこないのです.フォールさせるだけの釣りですが,釣果はこのスピードがほぼ決めていると言って良い釣りとなります.

ということで,同じようなことがジギングにも言えると思っています.
例えば青物なんかはベタベタの底にいるときもありますが,ベイトが浮いていれば少し浮いていることが多いです.
それがメタルジグが通過する際に追いかけてきて,シャクリを初めてからそれを食うか食わないか決めている.
なんてことがしばしば起きています.
これは魚探の反応を見ていれば分かります.

ということは?フォールは最大の誘いとなりうるわけです.
ここで,フォールスピードが遅いと,見切られてしまうことがあります.
メタルジグが降下していっている最中に見切ってもとの層に戻るんです.
こういうのも魚探の反応を見ていたら見えます.

フォールがはやければ見切られないのか?というとそういうわけではないのですが,早いときがいい場合があると思っています.

着底一番を狙うと釣れるとよく言いますが,これは着底一番のほうがフォールがはやいということで,それだけ見切られずにジグに魚をひきつけていることのようが要因としては大きいと思います.
それを証明するわけではないのですが,乗り合いで,ちょっとジグを落とすタイミングが遅くなったけどもつけているジグはだれよりもフォールスピードが早いものである場合,先に着底した他のジグより私のジグが遅れて着底するのですが,それでも食ってくるのは私のジグなんてこともしばしば経験しています.

とはいえば,実際には着底一番というのは一番フレッシュな状態にジグが落ちていっているのでそういう理由で食いやすいという要素もあるとは思うのですが.

もちろん,フォールが早いほうがいい日ばかりではなく,逆に遅いほうがついてくるという日もあります.
潮が冷たかったり,魚はエサを食いたいけど元気がなかったりするときがこれに該当するように思います.
こういうときはゆっくり動かす,ゆっくり見せることも重要かと思います.

ということで,色々なことを考えながらアプローチしていなかいといけないのは当たり前ですが,ちょっと見落としがちなので,なーんか釣れないなぁというときにはフリーフォールのスピードをドラスティックにかえたアプローチをしてみるのはどうでしょうか?あるいは,50g,30g刻みで同じジグを試してみてあたりが違うこともあります.

フォール中の動きについても,僅かにウォブリングするジグや微動だにしないジグなど色々とありますが,この動きについてもいいとき悪いときがあるように思います.フォール中の動きについては同じぐらいのフォールスピードで動きが違うジグっていうのはなかなか無いので今のところ実感はあまりないのですが,今注視しているところです.

ということで,今日はフリーフォールの重要性について考えてみては?という記事でした.

でわ!


2016年11月9日水曜日

タグアンドリリースの採捕実績から考える魚の移動距離と資源

はいどうも.
個人的に理想の更新頻度は週に3回以上.
2回〜3回の小ネタの後,釣行記を挟むというようなものです.

今日はタグアンドリリースの採捕について書こうと思います.


そもそもタグアンドリリースとは??という話なのですが,タグというのはTAGのことで,簡単に言うと,魚につける目印になります.

この目印をつけてリリースすることをタグアンドリリースといいます.

リリースの前には魚の長さを測ったりしてリリースします.
仮にこの魚がもう一度釣れたとすると,魚の移動や成長の具合などが分かるわけです.

ゲームフィッシング界では度々ブログに登場するJGFAという組織がこのタグアンドリリースをやっています.実際にタグアンドリリースをやるのは釣り人なのですが,JGFA会員にタグが配布・販売され,JGFAは情報を管理しているといったところです.
詳しくはHPをご参照ください.

https://www.jgfa.or.jp/tr/index.html

で,このタグアンドリリースプログラムですが,採捕された魚の一覧というのを見ることが出来ます.

http://www.jgfa.or.jp/tr/record/

まず,放流数が上に,,採捕数が下に書いてあります.
このデータをもちだして,まれに「リリースしても採捕されてないから魚は死んでしまっている,リリースは無駄」というトンデモ理論を振りかざす人が居ますが,釣れないからといって死んでしまったというのは無理がありますよね?
むしろ採捕率が5%を超えている魚種も多々あり,意外と一回釣れた魚でももう一度釣れるんだ!と思うところです.

URLでは1985年〜2012年までの統計となっていますが,ページ下の方に2011年と2012年だけですが,リリースした場所と時間,大きさ,と採捕された場所,時間,大きさが記されているファイルがあります.

2011年分
http://www.jgfa.or.jp/global-image/units/upfiles/2694-1-20120522201933.pdf
2012年分
http://www.jgfa.or.jp/global-image/units/upfiles/4764-1-20130510131407.pdf

やはり多いのはスズキ(シーバスですね)
こちらゲーム対象魚としての人気の高さが伺えます.

あと以外に多いのがカワハギ・・・・.
神奈川ばかりで放流されているので,神奈川県にカワハギのタグアンドリリースに尽力されている方がいらっしゃるのだと思います.


シーバスの再補記録と移動距離

シーバスのデータに着目してみたいと思います.
2011年と2012年で再補されたシーバスのうち,一番採捕された場所と最初に捕獲された場所が離れているモノは30kmです.
次が26km,25kmと続くのですが..だいたいのデータを見ると0kmや数kmというものが多いです.これは採捕までに1年ぐらいかかっていてもそんなデータが上がってきます.
つまり,シーバスという魚は基本的にはある特定の場所に居つく魚なんだということがわかります.当然,春,夏,秋,冬とその居場所や水深は変えるのでしょうが,100kmも移動したりする魚ではない.ということです.
こういうことは有明海のハイブリッドスズキ(タイリクスズキとマルスズキのハイブリッド)の分布が有明海から出て広がってこないことからも想像できますね.
つまり・・・これらもあんまり一箇所で釣りすぎると資源枯渇を招くということだと思います.

ヒラスズキの採捕記録と移動距離

このデータはかなり興味深いです.
N数は多くありませんが,最も離れているもので180km! ついで135km,120kmと続きます.コレだけ見たらなんの回遊魚だ?ってレベルで移動するんですねヒラスズキって.

しかし・・・その他のデータでは数年経って再補されても移動距離0kmや数kmのモノも大多数あります.

はたしてこのデータが意味するものは・・・・.
一説によるとヒラスズキには居付き型と回遊型の2種類がいるという人も居ます.
回遊性アジと居付き型アジみたいなもんですね.

実際に水深50mほどの場所でジギングをやっていてヒラスズキが釣れたというのも聞いたことがあります.

何かあるんでしょうね・・・.
私は全く想像もつきません.

ヒラスズキについて,居つく魚ではないという人は居て,何本抜いてもまた新しい群れが入ってくるからOKという人もいますが,このデータを見る限り,たしかに回遊性のヒラスズキはいるようで,それらがはいってきて居つくことはあるのかもしれませんが,その他多くのデータはヒラスズキもまたマルスズキと同じようにある特定の場所に居つく魚であるので,あまり抜きすぎると釣れにくくなるのかなぁと思います.

青物の再補記録と移動距離

青物も数は多くありませんがいくらか再補記録があります.
ブリやヒラマサなど・・・・.
カンパチの記録がないのが残念ですね.誰かカンパチのタグアンドリリースを積極的にやらないかなぁと思っているところです.お前がやれって話かもしれませんが・・・.
ブリの一番距離が長いもので460kmというのがありますね.
しかし,数年経って同じ場所で捕獲されているブリもおり・・・.
これもまた面白いデータだなぁと思いました.

今回はこういうデータがあるよ!というご紹介でした.
データについてはせっかく公表されているのだから色々見てみてから私も考えてみたいと思います.

でわ!


2016年11月7日月曜日

16オシアジガー 3000HG発売決定の模様

どうもです.
フィッシングショーで発表されるかと思っていたオシアジガーの大型番手ですが,どうやら年内に発売される模様です.

ソースは前回同様,いのまた釣具店さんのブログ・・・.
ですが?元の記事が削除されてしまった模様.
フライングしすぎましたかね?

他の釣具店もポロポロと情報が出てきました.
ささき釣具もリールが安い店ですが,既に予約を承っている模様.
http://www.sasakitsurigu.com/online_shop/sys/catalogue.cgi?me=detail&ma=&mp=shi_03784

駿遠釣具さんのブログでも案内されてしました.
http://sunentsurigu.hamazo.tv/e7111666.html

私としては3001HGを出してほしいのですが無理ですかね!?
出ないかなぁ.3号が670m巻けるスペックは魅力的ですね.

ナロースプールのほうが使い勝手はよいので,4000NRとか5000NRとかも出してもらっていいんですが,どうせ左はないんだろうなぁとか思うと鬱々としますね.

日本人の左利きの割合は約10%.
つまり10%の人をターゲットにわざわざ工場動かさねーよ?
ってことでしょうかね.

なんとも世知辛い.

ちなみに16オシアジガー3000HGは年末に発売とのことでした.
基本的にはオシアジガーリミテッド3000と同じですが,ドラグがリバースチューンじゃない模様.まぁ,リミテッド3000を作っていたぐらいなので,新設計というわけでもなく,作るのは簡単ですし,リミテッド3000がプレミア価格で取引されていることからも,今回の発売は妥当だと思います.

ちなみにリミテッド3000の数値ですがスペック.

16オシアジガー3000HG

ギア比:6.2:1
自重:610g(リミテッド3000HGの数値)
ドラグ:10kg
スプール寸法:60/39mm
最大巻き上げ:117cm
糸巻き量:PE3号ー670m,5号ー400m

基本的にはジガー2000のワイドスプールバージョンです.
スプール寸法の高さが2000と同じ60mmなので.
故に最大巻き上げ長さもジガー2000のHGと同じです.

これだったら,2000は左巻きもあるんだから,3000も左巻き作ってよ!とそう思うわけです.

ということで,みなさんご存知かもしれませんが,またしても予想は1つ外れたということですね・・・・.悲しい.








2016年11月5日土曜日

キス釣り的なファミリーフィッシング!カヤックも出るよ.

10月中旬のお話です.
友人から誘われまして,ファミリーフィッシング的なものにホイホイと行ってきました.
私にファミリーは居ませんけども・・・・.

ファミリーフィッシングって言えばみなさんはどういうものをご想像されますか?
ワタシ的にはサビキでアジ釣りっていうのがパット思い浮かぶんですが,初心者でも釣れる少しランクアップした釣りと言えば・・・キス釣りです.

キス釣りは簡単にできるのもありますが,奥も深く,キャストもしないといけないため,初心者からのステップアップとしては非常に良い釣りだと思っています.
釣れないと面白くはないですよね.キス釣りはピンギスを狙ったりすれば初心者でも割りと簡単に釣れるので,良いです.

まずは漁港.次に浜という感じで渡り歩きました.

ファミリーフィッシングでエギング?

で,今回,みなさん私が教えなくとも釣りができる方なので,
その隣や近くでなどでエギングをしていました・・・・.



釣れませんねぇ〜.
久しぶりのエギングなので釣りたかったですが,色々な理由で撤収.


サーフからショアジギング

次は浜でキス釣り!



の隣でジグをぶん投げてみます.
なかなかの遠浅でして・・・おそらく100m行っても水深は3mぐらいか?

500mぐらい沖合で小型青物のナブラが起きています.
浅場にベイトがさしてきて,それに小型青物がつくと,あー秋だなぁって感じます.
こっちに寄ってこないかなぁ?と思っていたら,ギリギリ射程内に!
120mぐらい投げて,着水直後から巻きます(水深3mぐらいなんで).
小型青物ヒット.正体はヤズでした.

ナブラ起こしてたのはサゴシっぽかったんですが,混じってるんでしょうね.

その後ナブラは遠のきました.

強風でカヤックを出す

本当はカヤックを出す予定ではなかったのですが(風が7m〜8mぐらい,陸から沖に向かって吹いています.),陸から沖に向かう風なので,波はないですが,風はすごいです.
沖合1.5kmも行くと海は真っ白です.


カヤックは出しません!とずっと言っていたのですが,ナブラの正体が気になるのと,どうしてもカヤックで釣りをしているところが見たいと言われ,
1.ずっとカヤックを見張っていること
2.もし何かあれば近くの漁師さんに連絡してもらうこと

を伝えて最低限の装備で出撃しました.
クーラー無し,のフラッグ無し,魚探無しです.
ロッドは1本です.

この風だったら絶対に出ません!と難度も念押ししつつ・・・エントリー.
まぁ,岸から300mまでが行動範囲かなと.

そして300m先まで行きましたが,海底普通に見えてました・・・.
こんなに遠浅だったんだ?と思い,ナブラが射程内に!
ジグキャスト速攻ヒット(サゴシです)
一端浜に戻り,クーラーボックスに魚を入れます(笑.

もう1匹ぐらい釣ってみるか?と思い,今度は200mぐらい沖合でナブラに遭遇.
1キャスト,1ヒット!(ネリゴです)

調子に乗ってもう1回・・・・あっ・・・サゴシに切られました.
ということでストップ.
時間にして10分たらずの出来事で,3キャスト,2キャッチ,1ブレイク.
ま,サゴシは仕方ないです.

近くでナブラをみた感じ,ハマチクラス,サワラクラスも見えましたので,そちらをヒットさせたかったですね.

だがしかし・・・・強風はやはり危険です.
時折10mクラスの風が吹きます.
うまくパドルを風を切る向きにしないと,パドルごと体持っていかれます.
カヤックは流れはなにも無いのに2ノット近いスピードで沖合に流されます.
本当に危険です.

完全に風裏なんですよ(風は吹いてはいますけどね).
水面は比較的おだやかですけどね.

結構あれた海況で海に出られる方がいらっしゃって,いや絶対危ないから・・・と思いつつ,私が危ない海況で出たことが無かったです.
「そんな危ない危ないってお前は言うけどさ,お前はどんなもんか知らないだろ?」と言われても,たしかに返す言葉もない.
いやー,そうはいってもなぁ危ないもんに突っ込んでいくバカがどこに居るんだ?と思っていました.
で,今回,やっぱりバカは馬鹿なんだなと確信しました.

見張りが3人居て,知り合いの漁師さんも近くにいる状況だったので,今回は出てみましたが,同じような海況ならまず出ないですね.

みなさんも海難事故にはお気をつけください.

釣果:ヤズ,サゴシ,ネリゴ

ヒットジグ:シマノコルトスナイパー 60g


2016年11月3日木曜日

シマノペブルスティック 安いオススメジグ

どうもです.
シマノのペブルスティック.

http://fishing.shimano.co.jp/product/lure/4218
こちらの商品.

昨年に発売されたシマノのメタルジグ
オシアスティンガーバタフライペブルスティック

80gから350gまでラインナップされております.

お値段は税別で以下の通り

80g:1,380円
100g:1,550円
120g:1,650円
150g:1,790円
200g:1,870円
260g:2,220円
300g:2,490円
350g:2,650円

やすいと言っても激安ではありませんが,十分に安いように思います.
だいたいのお店で10%割引で売ってあることに加え,たまにさらに2割引きになるので,たいだい28%OFFぐらいで買えるのかなと.

カヤックのジギングだと大体100g〜200gぐらいを重宝しているので,そのあたりのグラム帯が非常に安いのが助かっています.

ちょっと流れが悪いときなどは木の葉系を落としたりもしますが,これ一本でだいたい事足りることが多いように思いますね.

見た面は・・・ディープライナーのスパイ5とスパイナローの中間ぐらいであたかもパク・・・・(ゲフン.って感じはしますが,そこはしょうが無いです!同じような性能を突き詰めていけば,同じような形になってくるのは仕方のないことかなぁと.
大人の事情も色々あるのでしょう.

特に100g〜200gをカヤックではよく使っていますが, 落ちよし,抜けよし,飛びよし,フォールよしな感じで,どれかに特化してるわけではないんですが,いろんな項目が及第点以上あります.操作している感じも良いです.
慣れてくると,スライドの幅,フォール姿勢等もコントロールできるようになってきます.
上げて落とすことしかできないようなジグもありますからね.
そういうある一点に特化したようなジグはハマればむちゃくちゃ釣れますが,はまらなければなかなか使うのは難しいですし,オートマチックな釣りになりがちです.
釣りの腕を磨きたいならやっぱりマニュアル操作を覚えるほうがいいのかなぁと思っており,そういう方にペブルスティック.オススメです.

もちろん,価格を考慮しなければ別のメーカーのジグもオススメはできますが,価格まで考慮した場合(値引率含め),ペブルスティックが一番なのかなぁと思います.

安いだけのジグならばペナジグなどもありますけどね.釣れますけど・・・・けど・・・・.

とまぁ,私は色々言うよりはプロの方の話を聞くほうがためになりますよね?
ってことで動画貼っておきます.

概ね,おっしゃってることにはAgreeです.





[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]



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2016年11月1日火曜日

漁船・遊漁船の燃費!と節約方法


どうもです.
船欲しい船欲しいと言っている私ですが,まぁ,それは10年後・・・・.
10年間を見据えた長期計画がある模様です.

さて,今日は漁船の燃費について書きたいと思います.

遊漁船の料金を釣りをしない一般の方に言うと,ほぼほぼ「高いね!」という返事が返ってきます.一般人的な感覚で言えば,そうなのかもしれません.
しかし,遊漁船業を営むには色々な経費がかかってきます.

船があるから経費ゼロで出船できるわけではありません.
ドッグに上げて船底をきれいにしたり,エンジンオイルを交換したり,その他の消耗品を交換したり,色々なところで経費はかかります.

そんな経費のうち,大きなウェイトを締めているのが「燃費」だと思います.
漁船,遊漁船のおおよその燃費やまたその節約方法について忘備録的に書いておきたいと思います.

水産総合研究センター水産工学研究所の漁船漁業の省エネルギーに向けてというファイルを基に説明します.
http://nrife.fra.affrc.go.jp/seika/syouene/guide.pdf

漁船燃費の単位

そもそも,車であれば,燃費の単位に km/Lという単位を使いますよね?
車で燃費は?と聞かれて,15kmぐらいだねぇ.なんて答えると,基本的にはガソリン1Lあたりの走行距離を示しているなと車やバイクに乗る人ならすぐに分かるわけです.
では,漁船の場合,普通どういういい方をするでしょうか?
漁船の場合,よく使われる,燃費の単位は L/hです. つまり.1時間あたりに消費する燃料の量を燃費と呼びます.
なので,燃費どれぐらい?と言われて,50Lだねぇ.なんていう回答になるわけです.

しかし,当然ながらエンジンの回転数(スピード)によって,燃費というのは変わるわけなので,◯◯ノットで50Lや◯◯回転で50Lといったほうがわかりやすいですね.

ということで単位がわかったところで,実際のデータを見ていきましょう.


漁船の燃費色々

※船の大きさは基本的にトン数で表します,また,トン数の中でも総トン数(Gross Tonnage:GT)を使用します.ま,簡単に言えば容積ですね.

参照pdfの一番最初の項目に4.9トン型の一本釣り漁船というのが出てきます.
だいたい船の長さにして45フィート〜50フィートぐらいと思えばOKです.
遊漁船で言えば,片舷4人〜5人乗る船ですね.

これをみると,14.5ノットで約50L/h,13.5ノットで43L/h,12.5ノットで37L/hとなっていることが分かります.
1ノットというのは1.852km/hです.1時間に1海里進む距離.
つまり,皆さんの慣れ親しんだ単位に換算すると.
14.5ノットは26.854km/h
13.5ノットは25.002km/h
12.5ノットは23.15km/h

となり,それぞれの1時間あたりの燃費が50L/h,43L/h,37L/hということなので,
燃料1Lあたりの燃費を算出しますと

14.5ノットで 0.54km/L
13.5ノットで 0.58km/L
12.5ノットで 0.63km/L

ちなみに,一日に200km走るとして,走る時間は
14.5ノットで7.45時間
13.5ノットで8.00時間
12.5ノットで8.64時間

次に,4.9GTのきんめ船の燃費が出てきます.
ここでは
20ノットで82L/h
19ノットで75L/h
18ノットで68L/h

となっており,馴染みの燃費に換算すると
14.5ノットで 0.45km/L
13.5ノットで 0.47km/L
12.5ノットで 0.49km/L

となります.1時間あたりそんなに燃料使うの?と思われたかもしれませんがこんなもんです.我々は車に慣れすぎているので.

ちなみに200km走るとしたときにかかる時間ですが
20ノットで5.40時間
19ノットで5.68時間
18ノットで6.00時間
となります.2ノット落としても,0.6時間,つまり36分ぐらいしか違わないわけです.

※ちなみに200kmというのは鹿児島でいえば,例えば串木野と宇治を往復するぐらいの距離です.実際川内ー宇治間はもう少しありますが,おおよそで言えばとなります.

では200kmでどれぐらいの燃料を使うのか?というと?
先に出てきた,一本釣り船で言えば
12.5ノットで320L
13.5ノットで344L
14.5ノットで372L

きんめ船で言えば
18ノットで407L
19ノットで426L
20ノットで443L

となります.まぁ,大体,400L前後ですね.これは行き帰りだけでの話しで実際の遊漁船はポイント移動も多いですから・・・・結構な燃料を使うということがわかると思います.

また,これは比較的小型な船です.もう少し大きい船の例がその下に出ています.14トン級の引き網漁船です.船体としては70フィートクラスです.
イメージとしては宇治とか男女とかの瀬渡し船よりは3mぐらい小さい船体ですね.

こちらは
20ノットで116L/h
19ノットで103L/h
18ノットで91L/h
ちなみにグラフからその他のノットも読み取ると
16ノットで68L/h
14ノットで48L/hとなります.

これらをまた馴染みの単位に換算すると
20ノットで0.32km/L
19ノットで0.34km/L
18ノットで0.37km/L
16ノットで0.44km/L
14ノットで0.54km/L

となります.
20ノットで航行すれば200kmでも626Lも燃料を使います.
 
船のことをあまり知らない人はびっくりしますよね.最強の車ブガッティ:ベイロンの400km/hで走行時でさえ,0.8km/L は燃費があると言われています.巡航時では5km/Lとも・・・.つまり,漁船はベイロンの10倍ぐらい燃費悪いわけです.

とまぁ,少しイメージをわかりやすく書いてみたつもりですが,回転数を下げて,ゆっくり走れば,燃費は向上するということが分かりました.

遊漁船でもゆっくりしか走らない船もあれば飛ばす船もあります.
ゆっくり走ってる船が居ても,節約のためにはしょうがないんだなと思いましょう(笑.

仮にの話ですが,1航海あたり,10000円(100Lないぐらい)燃料代が違うとして,年に100航海でればそれだけで100万経費が違うことになりますから・・・.大した額ですよね.それにエンジン回せばそれだけメンテも早くなりますしね.

ちなみに・・・・私がカヤックにつけているジェイモ1馬力くんですが,全開走行時は30分ちょっと持たずにで450mlが空になります.たいだい,1hあたり1Lですね.そして,走行はだいたい8km/hぐらい出ますから,燃費は8km/Lぐらいです(笑.
いつもはハーフスロットルの5km/hぐらいで走ってます.これだと10km/Lぐらい持ちますね.相考えると,ジェイモくん,1馬力の2サイクルですが,そこそこ燃費良いですね.船が軽く,スリムだからでしょうか.


その他の低燃費化手法

この記事では漁船のおおよその燃費をお伝えしたかったのですが,その他の低燃費化手法について参考pdfに基づき簡単にまとめます.

・船床やプロペラまわりの掃除
船体やプロペラの掃除をして,149GT級の大型マグロ漁船の例ですが燃費は12%向上したとのこと.

・軽量化
漁に使う道具などを軽量化して積載量を減らす.
1時間あたりの燃費が8%向上したとのこと(大型の39GT級の旋網漁船で7.6トン削減した場合ですが・・・)

・可変プロペラピッチ
小型漁船には基本的に搭載しないとおもいますが,可変プロペラピッチにおいて,マニュアルで切り替えを実施した場合,大型船であれば3%〜10%削減できるとのこと.

・プロペラフィン
プロペラの前方,後方にフィンをつけてプロペラが生み出す動力を高効率化した場合,3%から5%の削減ができるようです

・船体(船床)付加物の抵抗
魚探などが突出して抵抗となっている場合,これらを適切な形にすれば,数%〜10%の燃費削減となるようです.

・プロペラガードの楕円化
ロープ巻き込みなどを防ぐためのプロペラガードですが,これをなるべく抵抗を減らすように楕円形にすると約15%の馬力節約ができるようです.これは小型船にも当てはまりますが,そんなにガードをつけている船いないですよね.ちなみに楕円形にしてもプロペラガードが無い場合とある場合では20%ほど馬力を上げないといけないと言われているようです.

この他にも色々と施策が書いてあり,面白い資料なので,ご興味あられるかたは是非本体資料を御覧ください.

にしても,漁船の燃費って車に比べるとなかなか悪いですよね.

でわ!