2015年11月27日金曜日

パワースローで久米島のキハダ(SOM TV)


スタジオオーシャンマークのHPを見ていたら

パワースローでキハダ攻略!!

という記事および動画を見つけましたので紹介します.
久米島でキハダを釣られている動画です.
タイトルに出てくる,パワースローについて,動画中から引用すると

パワースローゲームとは

 "ショートロッドにベイトリール,PEラインを組み合わせて行うジギングゲーム.
 スローなショートピッチジャークで誘い,
浮き上がらせたルアーをスライド・フォールさせて狙うのが特徴.
西日本エリアで馴染みの深いショートピッチジャークをベースに
より強いタックルで挑むことで
マグロや大型青物狙いにも絶大な効果を得る."

ということらしいです.
この文章だけでは普通のジギングと何が違うのかよく分かりません.
名前を聞いたこと無いから何か革新的に新しい釣りなのか?と思われるかもしれませんが,個人的には普通のジギングだと思います.

ここで,この記事を紹介したのはドラグ設定についてのコメントがあったからです.
ベテランの西本さん.ドラグ設定についてはほぼ私が考えている(やっている)のとほぼ同じことを述べられていました.
(私がベテランですごいと言いたいわけではありません,本当に私が設定しているほぼドンピシャの値だったので,びっくりしたんです,とはいえ少しはズレていて2号は初期値5kg〜6kgにしてます)

ドラグ値のMAXについて.
2号で7〜7.5kgドラグ.
3号で10kgドラグ.

これは30kgぐらいまでの魚を想定したら正しい設定だと思います.
3号はドラグ値12kgぐらいまではイケルと思いますが,ロッドで支えようと思うとスタンディングファイトでは人間のほうが無理になってきます.
 
(これはオフショアでなおかつベイトリールを使用し,なおかつ少し深場の100mオーバーをバーティカル〜ナナメに誘う場合なので,ショアやスピニングの釣りとは別物とお考えください)

よく,ドラグガチガチにしすぎて切られる人も居ます.これもよくないです.
やっぱりドラグには適正値があると思います.
ちなみにオシアジガーは2000番でドラグMAXが10kgです.どんなに締め込んでも10kgぐらいまでしか上がりませんので,ジガー2000にPE3号以上入れる人は相当ガチガチに締めても大丈夫ですよ.かなりカチカチにしめたつもりで7kg〜8kgぐらいしかありません.10kgまで閉めこむのはちょっと大変です.

2号でドラグ値7〜7.5kgは食い込みとスプールの回転によってスプール上で切れる可能性があると思います.
さすがにそこまでの魚はめったにかからないと思いますが・・・.
かかったら後悔しそうですね.

スローと呼ばれる釣りで2号ぐらいを使っているのにドラグが本当に弱い人がいらっしゃいます.
5kgぐらいのカンパチだろうなぁという引きでも根に走られて切られているのを何回も見ています.もっといえば,3kgぐらいでも切られる人は切られます.
2号を使うなら最低でもドラグ5kgは入れたほうがイイと個人的には思います.できれば6kg,7kg入れましょう.ラインはちゃんと良い物を使う,傷の無いものを使うという前提で.
で,5kgってどんなもんなの?ってことで,ちゃんとハカリで測りましょう.
これは10kgぐらいある!と思っても,案外数値は出ていないものですよ.
また,ロッドで5kgをリフトするって結構しんどい作業だと思います.5kgをリフトしたりするのもためしてみると良いです.ちなみにストレートポンピングなら5kgはリフト余裕です.

その辺りの感覚というものは魚じゃなくても体験できるので,体験しておくことにこしたことはないと思います!!

余談ですが,
テンションが抜ける,ロッドで魚を浮かせられないという理由でストレートポンピングを否定される方がいらっしゃいますが,私は時と場合によって使い分けないといけないと思っています.ラインが大量に出ているときはラインの伸び縮みがあり,低伸度といわれているPEラインでも破断伸度は3%ぐらいはあります.つまり100mでている状況では3m引っ張らないと切れません.逆に言えば,切れるまで3mの余裕があるということで3m伸び以内であれば,理論的にはテンションがかかっていることになります.この場合,PEラインは弾性変形+構造緩和で伸びているので,伸びと力の間は非線形関係になっていると思います.単純にフックの法則を当てはめるのは間違っていますが,近似としてフックの法則を適用してみると,3号の場合,理想的には20kgぐらいで3m伸びて切れるとします.10kgドラグに設定して,かりにドラグが出るという状態では1.5m伸びていることになります.例え1m詰め寄られたとして50cm糸が伸びていますが,これでも3.3kgぐらいの力はハリにかかっているわけです.3.3kgというのは小さく思えるかもしれませんが,ハリと魚の接触面積を考えると応力としては大きいです.バレないようにフックを保持する十分な力と言えると思います.ということでストレートポンピングではゆっくり巻くのではなく,休むことなく巻けるだけ巻いていくのがよいと思っています.(大型魚に限ります)

以上のことから,ストレートポンピングはラインの伸び縮みをクッションとし,人間は一番ちからを伝達しやすい形(竿を真っ直ぐにして綱引きのように引く)で魚とやり取りができるやりとりの方法とも言えます.
ここで,注意点は魚が浮いてくると当然,放出されているラインが少なくなってきますから,ロッドを少しだけ立て気味にして,ロッドのテンションも駆使するようにすれば,バレは少なくなります.

完全に海中と同じ状況を再現はできないと思いますが,PE2号でも3号でもいいんですがドラグを5kg〜8kgぐらいかけてラインを100m伸ばし,片方はおもいっきり人間が引っ張ってみるというようなことをやってみるとよくわかると思います.

また,実釣では動画のようにできるなら太い糸でやったほうがよいと思っています.
”太い糸でやると動きは悪いけど,動かすのもテクニック”だとパパ大津留さんが動画でおっしゃっていたのも過去に紹介しています.

「ゲームフィッシング」では細い糸でデカイ魚を取ることが「偉業」となります.
そのため,JGFA,IGFAなどでは「ラインクラス」というラインの強度毎の日本記録,世界記録認定がされています.

そういう「ゲーム」としての釣りが悪とは言いませんが,アングラーとしてかけた魚はできるだけ取る努力をする.いう姿勢は大事だと思います.

 でわ.

---スポンサーリンク---

---スポンサーリンク---


2 件のコメント:

  1. いつも勉強になります。
    私も佐多では3号でガチドラグでやってます。
    リーダーはどれくらいの太さと長さにしてますか?
    なぜかここ最近はフォールを多くするより、
    スパイ5とかレクターでのジャガジャガ早巻きの方がカンパチの反応は良いです。
    日によって違うのが面白いですね。

    返信削除
    返信
    1. お久しぶりです!3号よいですね.やっぱり,デカイのきたら取りたいですもん・・・.でも3号の扱いなかなか難しいなと個人的には思っています.私は4号500mも用意しました(笑.リーダーは色々ですが,スローなら50ポンド〜60ポンドを4m〜6mとっています.スピニングはリーダー8m〜10m入れることもあります.MAXで80Lbまでにしています.100Lbも持って行きますが,あんまり結んでいないですね・・.あと値段が高いですが,よつあみから出たアンフィニ スリム&ストロング これ,細いのに恐ろしく強いですよ(笑.これの52lBと66Lb,77Lbはココぞという時に使っています,
      カンパチは季節によってもそうですが,日によっても食うアクションが全然違って面白いですよね.そこをアジャストしていくことに醍醐味があると思います.しかし・・・私最近いい釣りできていません.そのうちログに上がると思いますが・・・いい釣りしたいですね〜.頑張りましょう!

      削除